慶応義塾大学:言語文化研究所総会記念講演会「語形成の多様性から言語と心の仕組みを考える」(2022年3月5日(土)16:15~18:00、Zoom)※要申し込み

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://www.icl.keio.ac.jp/news/new/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。


<日  時> 2022年3月5日(土)16:15~18:00

<開催方法> オンライン開催(Zoom)

<講  師> 杉岡 洋子君(慶應義塾大学経済学部名誉教授)

<演  題> 「語形成の多様性から言語と心の仕組みを考える」

 私達が使う語彙の多くは頭の中の辞書(レキシコン)に記憶されており、言語の静的な部分を担います。その一方で、「歩きスマホ」、「ズム-る」、「ウザ-が-られ-やす-さ」のように語形成によって複数の要素から新しく作られる語もあり、これらの一部は、一定の条件下で組み合わせて作られるという性質(規則性)、つまり言語の動的特性を示します。この二面性のため、語形成を文法モデルの中でどう位置付けるかは、生成文法における名詞化をめぐる議論(Chomsky 1970など)を発端に、50年以上にわたって重要な論点となってきました。 
 ここでは、語形成の多様性を具体例で示しながら、その説明と文法モデルとの関わりについて考え、そういった考察が言語の本質と人間の心のはたらきの探求につながることにもふれたいと思います。

*参加費:無料
*申込:事前申込制