仁平政人・原善編『〈転生〉する川端康成Ⅱ アダプテーションの諸相』(文学通信)
2024年4月上旬刊行予定です。
仁平政人・原善編『〈転生〉する川端康成Ⅱ アダプテーションの諸相』(文学通信)
ISBN978-4-86766-040-9 C0095
A5判・並製・488頁
定価:本体3,500円(税別)
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川端文学のオマージュ・引用やアダプテーションはどのようなものであったか。
映画・テレビドラマ・舞台芸術・マンガ・美術・音楽・国語教材・ゲームなど、川端の多様な〈転生〉をありかたを資料として網羅し、論究し尽くす。
巻頭には、漫画家・清家雪子の新作「遺書」を掲載。
研究者による論考のほか、映画・舞台に関わる3名の実作者、樋口尚文、伊藤俊也、山縣美礼によるテキストを収録。加えて1930年代から2013年12月に至るまでの、川端文学の映画化・テレビドラマ化・舞台化・コミカライズおよびキャラクター化について、網羅的に取り上げて作品ごとに解説を行っている。
資料編には、「川端康成アダプテーション関連参考文献一覧」と「川端康成〈転生〉作品年表【アダプテーション篇】」を収録。
アダプテーションは、固定した川端のイメージをなぞり補強することもあれば、川端作品の持つ意想外の特性を照らし出すことも、あるいは批評的に変形することを通して、その潜在的な可能性を浮かび上がらせることもある。既成のイメージから離れ、川端の文学と出会い、読み直し、新たな意味を持つものとして生まれ変わらせるために必携の1冊。
執筆は、青木言葉/赤井紀美/渥美孝子/伊藤俊也/稲垣裕子/今井瞳良/内田 康/過 珮慈/菅野陽太郎/杵渕由香/熊澤真沙歩/坂元さおり/東雲かやの/志村三代子/清家雪子/瀬崎圭二/田村嘉勝/崔 順愛/辻 秀平/恒川茂樹/十重田裕一/中川智寛/中村祥子/中村三春/長屋晃一/西尾泰貴/仁平政人/野末 明/芳賀祥子/長谷川 徹/原 善/原田 桂/樋口康一郎/樋口尚文/平井裕香/深澤晴美/藤森重紀/古崎康成/細島 大/堀内 京/三浦 卓/森 晴雄/森本 穫/山縣美礼/山口政幸/山田昭子/山田吉郎/山中正樹/葉 暁瑶/吉田秀樹/吉野莉奈/李 雅旬/李 聖傑/劉 東波。
【編者紹介】
仁平政人(にへい まさと)
東北大学大学院文学研究科准教授
著書・論文に、『青森の文学世界 〈北の文脈〉を読み直す』(共編著、弘前大学出版会、2019年)、「「旅行」する言葉、「山歩き」する身体―川端康成『雪国』論序説―」(『日本文学』第66巻第6号、2017年6月)、『川端康成の方法 二〇世紀モダニズムと「日本」言説の構成』(東北大学出版会、2011年)など。
原 善(はら ぜん)
武蔵野大学元教授
著書に『川端康成作品研究史集成』(共編著、鼎書房、2020年)、『村上春树超短篇小说100%解謎』(頼明珠訳、台湾聯合文學出版、2020年)、『川端康成―その遠近法』(大修館書店、1999年)、『〈新鋭研究叢書10〉川端康成の魔界』(有精堂、1982年)など。
【目次】
巻頭マンガ「遺書」◯清家雪子
はじめに◯編者
Ⅰ アダプテーションによる転生
01 川端康成とアダプテーションの諸問題―総論に代えて◯仁平政人
1 はじめに/2 アダプテーションの諸問題/3 川端文学と《相互原作》
02 川端文芸の映画化―作品の生命を伸ばす◯中村三春
1 はじめに/2 川端康成と映画/3 文芸の映画的次元/4 テクストの複数的な実現
03 山口百恵はなにを体現したか―「女性映画」としての川端映画◯志村三代子
1 「女性映画に与う」/2 女性映画として川端映画
3 六度目の『伊豆の踊子』(一九七四年)/4 セレモニーとしての『古都』(一九八〇年)
04 アダプテーションのモダニズム ―川端康成と成瀬巳喜男◯今井瞳良
1 成瀬巳喜男と川端康成のアダプテーション
2 「家」の解体と女性たち―「浅草の姉妹」・『乙女ごころ三人姉妹』
3 夫婦の「共倒れ」を受け止める―『舞姫』/4 嫁が家長と並ぶ時―『山の音』
05 テレビドラマが描いた川端文学―テレビ黎明期から現代まで◯瀬崎圭二
1 連続テレビ小説と畑中庸生/2 ノーベル文学賞受賞と没後
3 近年のテレビドラマ化
06 川端作品のテレビドラマ化と演出家・畑中庸生の方法論◯古崎康成
1 川端康成作品の「テレビドラマ化」/2 『雪国』/3 『伊豆の踊子』
4 『母の初恋』/5 『古都』/6 畑中庸生の方法論/7 これからの川端作品
07 単眼の世界から複眼の世界へ―宮本研による『雪国』の舞台化◯赤井紀美
1 『雪国』の舞台化まで/2 宮本研版「雪国」
3 「単眼の世界」から「複眼の世界」へ―三田佳子の駒子/4 おわりに
08 舞踊劇『船遊女』はだれものか―川端康成と「宝塚情緒」◯中村祥子
1 はじめに/2 川端『船遊女』と宝塚『船遊女』
3 母呉竹も舞う結末―ノスタルジアの世界へ/4 舞踊劇『船遊女』は誰のものか
09 オペラ「眠れる美女」の持つ批評性◯原 善
1 オペラ「眠れる美女」への期待のし難さ/原作「眠れる美女」の映像化の難しさ
2 オペラ「眠れる美女」の贅沢さ/面白さ/3 「五感」という誤解/〈融合〉させる想像力
4 オペラというジャンル/ジャンルの重層
10 美術作品になった川端文学―高田力蔵、根岸敬、飯田達夫、牧進、田主誠、村上三島らの試み◯深澤晴美
1 高田力蔵「京都の四季」(一九七〇、一九七四)―東山魁夷『京洛四季』(一九六九)と対比して
2 二種の画集―根岸敬『文芸画集 伊豆の踊子』(一九七八)と飯田達夫『伊豆の踊子を描く』(一九九九)
3 牧進『川端文学 花を描く』(浅木丸栄堂、一九八八)
4 茨木から―村上三島「川端文学を書く」(一九九四)と田主誠『川端少年の歩いた道』(一九九九)/5 終わりに
11 音楽化される川端康成―歌謡曲からオペラまで◯長屋晃一
1 はじめに/2‐1 「主題歌」としてのアダプテーション/2‐2 クリシェとしての「雪国」
2‐3 歌謡曲からポップスへ/3 川端康成のオペラ/3‐1 《眠れる美女》
3‐2 《サイレンス》/3‐3 作品構造のアダプテーション
12 「献身的な少女」への〈転生〉―国語教科書における「伊豆の踊子」◯西尾泰貴
1 はじめに/2 削除された結末
3 隠蔽された「死」「差別」「性」/4 露呈する「子供らしさ」「清純さ」
13 引用するゲーム―『文豪とアルケミスト』に見る文学の〈転生〉◯東雲かやの
Ⅱ 実作者と川端文学の〈対話〉
14 川端文学と「映画の魔」◯樋口尚文
15 映画はヨコになっている原作をタテに起す作業から始まる―「白蛇抄」の場合◯伊藤俊也
16 永遠のスーパースター 川端康成に踊らされて―台湾・日本国際共同企画 川端康成三部作『片腕』『少年』『水晶幻想』◯山縣美礼
Ⅲ 紹介編
映画
1 恋の花咲く伊豆の踊子[一九三三年二月]◯藤森重紀
2 水上心中[一九三四年一一月]◯仁平政人
3 乙女ごころ三人姉妹[一九三五年三月]◯青木言葉
4 舞姫の暦[一九三五年六月]◯熊澤真沙歩
5 有りがたうさん[一九三六年二月]◯野末 明
6 舞姫[一九五一年八月]◯熊澤真沙歩
7 浅草紅団[一九五二年一月]◯吉田秀樹
8 千羽鶴[一九五三年一月]◯深澤晴美
9 浅草物語[一九五三年九月]◯山田吉郎
10 山の音[一九五四年一月]◯山中正樹
11 伊豆の踊子[一九五四年三月]◯山田吉郎
12 母の初恋[一九五四年九月]◯田村嘉勝
13 川のある下町の話[一九五五年一月]◯森 晴雄
14 虹いくたび[一九五六年二月]◯李 雅旬
15 東京の人[一九五六年四月]◯森本 穫
16 雪国[一九五七年四月]◯山口政幸
17 女であること[一九五八年一月]◯辻 秀平
18 風のある道[一九五九年九月]◯辻 秀平
19 伊豆の踊子[一九六〇年五月]◯今井瞳良
20 古都[一九六三年一月]◯杵渕由香
21 伊豆の踊子[一九六三年六月]◯十重田裕一
22 美しさと哀しみと[一九六五年二月]◯中川智寛
23 雪国[一九六五年四月]◯堀内 京
24 女のみづうみ[一九六六年八月]◯内田 康
25 伊豆の踊子[一九六七年二月]◯平井裕香
26 東京博徒[一九六七年二月]◯今井瞳良
27 眠れる美女[一九六八年一月]◯樋口康一郎
28 日も月も[一九六九年一月]◯辻 秀平
29 千羽鶴[一九六九年四月]◯細島 大
30 伊豆の踊子[一九七四年一二月]◯原 善
31 雪国[一九七七年一一月]◯崔 順愛
32 古都 Koto[一九八〇年一二月]◯葉 暁瑶
33 宇能鴻一郎の伊豆の踊り子[一九八四年五月]◯恒川茂樹
34 美しさと哀しみと Tristesse et Beauté[一九八五年/一九八七年四月]◯坂元さおり
35 オディールの夏[一九九四年八月/一九九五年一〇月]◯恒川茂樹
36 眠れる美女[一九九五年一〇月]◯吉田秀樹
37 眠れる美女 DAS HAUS DER SCHLAFENDEN SCHÖNEN[二〇〇六年一一月/二〇〇七年一二月]◯堀内 京
38 イタリアの歌[二〇〇八年一月]◯吉野莉奈
39 むすめごころ[二〇〇八年一月]◯長谷川徹
40 浅草の姉妹[二〇〇八年一月]◯山田昭子
41 夕映え少女[二〇〇八年一月]◯細島 大
42 Kataude(ONE ARM)[二〇〇八年六月]◯李 聖傑
43 Xin(Love Suicides)[二〇〇九年]◯李 聖傑
44 白い花(The White Flower)[二〇〇九年]◯吉野莉奈
45 kingyo[二〇〇九年九月]◯劉 東波
46 笑わぬ男(掌の小説)[二〇一〇年三月]◯辻 秀平
47 有難う(掌の小説)[二〇一〇年三月]◯辻 秀平
48 日本人アンナ(掌の小説)[二〇一〇年三月]◯辻 秀平
49 不死(掌の小説)[二〇一〇年三月]◯稲垣裕子
50 スリーピング ビューティー/禁断の悦び[二〇一一年一一月]◯樋口康一郎
51 古都 The Old Capital[二〇一六年一一月]◯葉 暁瑶
52 片腕[二〇一八年・未公開]◯長谷川徹
53 葬式の名人 [二〇一九年六月]◯田村嘉勝
補遺◉川端康成原作映画◯今井瞳良
テレビドラマ
1 四つの愛の物語(2)離合[一九六一年一二月]◯辻 秀平
2 アパートと小公園と女[一九六二年六月]◯樋口康一郎
3 虹いくたび[一九六三年六月]◯杵渕由香
4 たまゆら[一九六五年四月]◯山中正樹
5 古都[一九六六年一月]◯渥美孝子
6 東京の人[一九六六年四月]◯細島 大
7 美しさと哀しみと[一九六八年一二月]◯樋口康一郎
8 まつりのあとに[一九七八年八月]◯辻 秀平
9 雪国 純白の雪と湯煙りに燃える恋[一九八〇年四月]◯原 善
10 青春アニメ全集(第1回)伊豆の踊子[一九八六年四月]◯平井裕香
11 古都[一九八八年四月]◯菅野陽太郎
12 伊豆の踊子[一九九二年二月]◯原 善
13 日本名作ドラマ 伊豆の踊子[一九九三年六月]◯原 善
14 古都[一九九四年五月]◯原 善
15 朝雲[一九九四年八月]◯吉野莉奈
16 最後の家族旅行 Family Affair 川端康成原作「母の初恋」より[一九九六年一〇月]◯原 善
17 モーニング娘。新春! LOVE ストーリーズ 伊豆の踊子[二〇〇二年一月]◯原 善
18 古都[二〇〇五年二月]◯中川智寛
19 妖しき文豪怪談(第1回) 片腕[二〇一〇年八月]◯仁平政人
20 雪国 SNOW COUNTRY[二〇二二年三月]◯平井裕香
補遺◉川端康成原作テレビドラマ ]◯古崎康成
舞台
1 浅草紅団[一九三〇年七月]◯野末 明
2 雪国[一九三七年一二月]◯田村嘉勝
3 浅草紅団[一九四八年五月]◯野末 明
4 千羽鶴[一九五二年八月]◯深澤晴美
5 船遊女[一九五四年九月]◯赤井紀美
6 琵琶物語[一九五六年一一月]◯赤井紀美
7 船遊女 宝塚舞踊劇[一九五七年六月]◯原田 桂
8 伊豆の踊子[一九五七年一〇月]◯赤井紀美
9 新作 古里の音[一九五八年一月]◯山田吉郎
10 古都[一九六二年四月]◯葉 暁瑶
11 古都舞曲[一九六三年四月]◯原 善
12 雪国[一九六四年四月]◯野末 明
13 雪国[一九六九年三月]◯赤井紀美
14 千羽鶴[一九六九年三月]◯深澤晴美
15 雪国[一九七〇年一月]◯赤井紀美
16 千羽鶴[一九七二年一一月]◯深澤晴美
17 古都[一九七四年三月]◯原 善
18 伊豆の踊子[一九八二年四月]◯赤井紀美
19 舟遊女[一九八三年二月]◯赤井紀美
20 月[一九八三年一一月]◯熊澤真沙歩
21 浅草紅団[一九八八年一〇月]◯仁平政人
22 舟遊女[一九九二年一二月]◯赤井紀美
23 雪国[一九九五年一〇月]◯樋口康一郎
24 古都[一九九八年一一月]◯過珮慈
25 浅草紅團 Asakusa Red Gang[二〇一三年二月]◯原田 桂
26 不道徳教室[二〇一三年五月]◯平井裕香
27 少年(台湾・日本国際共同企画 川端康成三部作)[二〇一四年四月]◯仁平政人
28 片腕(台湾・日本国際共同企画 川端康成三部作)[二〇一四年四月]◯仁平政人
29 水晶幻想(台湾・日本国際共同企画 川端康成三部作)[二〇一四年四月]◯仁平政人
30 浅草紅團・改 大震災なにくそ編 Asakusa Red Gang[二〇一五年八月]◯原田 桂
31 眠れる美女[二〇一六年一二月]◯恒川茂樹
32 サイレンス[二〇一九年二月/二〇二〇年一月]◯深澤晴美
33 みずうみ[二〇二〇年一一月]◯樋口康一郎
34 散りぬるを[二〇二一年二月]◯仁平政人
35 頬づえ[二〇二三年一月]◯吉野莉奈
36 伊豆の踊子[二〇二三年一〇月]◯原 善
37 片腕[二〇二三年一二月]◯原 善
補遺◉川端康成原作舞台◯赤井紀美
マンガ
1 伊豆の踊り子[一九六七年三月]◯原 善
2 伊豆の踊り子[一九八五年一〇月]◯三浦 卓
3 伊豆の踊子[一九九一年一一月]◯李 雅旬
4 バッタと鈴虫[一九九一年一一月]◯菅野陽太郎
5 有難う[一九九一年一一月]◯原 善
6 母[一九九一年一一月]◯原田 桂
7 日本人アンナ[一九九一年一一月]◯仁平政人
8 雪隠成仏[一九九一年一一月]◯恒川茂樹
9 百合[一九九四年四月]◯山田昭子
10 伊豆の踊子[一九九六年一〇月]◯菅野陽太郎
11 伊豆の踊子[二〇一〇年九月]◯山中正樹
12 雪国[二〇一〇年一〇月]◯三浦 卓
13 薔薇の家[二〇一一年四月]◯吉野莉奈
14 寄宿舎での思い出[二〇一二年二月]◯原 善
15 化粧[二〇一二年一〇月]◯山田昭子
16 心中[二〇一六年一一月]◯三浦 卓
キャラクター
1 川馬鹿奴成先生[一九九二年一一月]◯三浦 卓
2 カワバタくん[二〇一四年四月]◯芳賀祥子
3 文豪とアルケミスト[二〇一六年一一月]◯芳賀祥子
Ⅳ 資料編
川端康成アダプテーション関連参考文献一覧
川端康成〈転生〉作品年表【アダプテーション篇】◯恒川茂樹
執筆者プロフィール
【執筆者プロフィール(※五十音順)】
青木言葉(あおき ことは)
早稲田大学等非常勤講師
川端康成作品を中心とする大正・昭和文学
「科学という〈輪廻〉―川端康成「花ある写真」―」(『三田國文』第六四号、二〇一九年一二月)、「マルクス主義と〈形容詞の幽霊〉―川端康成「死者の書」―」(『三田國文』第六五号、二〇二〇年一二月)、「川端康成作品における〈幻想〉の構造」(博士論文、慶応義塾大学、二〇二一年一〇月)
赤井紀美(あかい きみ)
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館助教
日本の芸能・演劇と文学、アダプテーション、メディアミックスの研究
「新派における川端康成「雪国」の劇化について」(『川端文学への視界』三八号、二〇二三年七月)、「伊井蓉峰による森鷗外『玉篋両浦嶼』の上演―近松研究劇を補助線として」(『楽劇学』三〇号、二〇二三年五月)、「岸田國士『由利旗江』の劇化について―昭和初期新聞小説と新派における女性表象」(『演劇博物館紀要 演劇研究』四六号、二〇二二年三月)
渥美孝子(あつみ たかこ)
東北学院大学名誉教授
日本近現代文学
『宮本百合子裁判資料―「手記」と「聴取書」』(不二出版、二〇二〇年)、『島崎藤村と東北学院』(東北学院、二〇〇二年)など。
伊藤俊也(いとう しゅんや)
映画監督
一九三七年福井市生まれ。東京大学文学部美学科卒。六〇年東映入社。現在フリー。七二年「女囚701号・さそり」で初監督。日本映画監督協会新人奨励賞。以下、「女囚さそり」三部作、「誘拐報道」(モントリオール世界映画祭審査員賞)、「花いちもんめ」(日本アカデミー賞最優秀作品賞)、「風の又三郎 ガラスのマント(文部省特選)、「プライド 運命の瞬間」、「日本独立」等。TVでも、四時間ドラマ「美空ひばり物語」等。二〇〇三年紫綬褒章、二〇二三年日本アカデミー賞協会会長功労賞。
稲垣裕子(いながき ゆうこ)
藍野大学短期大学部第二看護学科助教
日本近現代文学
「福永武彦作品研究―「二十世紀小説」の方法―」(大阪府立大学大学院、二〇一四年三月)、「福永武彦『冥府』論―不条理演劇という方法の試み―」(『阪大近代文学研究』第九号、二〇一一年三月)、「福永武彦『海市』論―実験小説による意識化された多義性―」(『阪神近代文学研究』第一一号、二〇一〇年三月)
今井瞳良(いまい つぶら)
山形県立米沢女子短期大学国語国文学科講師
映画史研究
『団地映画論―居住空間イメージの戦後史』(水声社、二〇二一年)
内田 康(うちだ やすし)
京都府立大学共同研究員
日本中世文学、東アジアの比較文学、村上春樹研究
「村上春樹作品にみる「神話的思考」と物語の構造」(小島基洋ほか編『我々の星のハルキ・ムラカミ文学:惑星的思考と日本的思考』彩流社、二〇二二年)、「〈父なるもの〉の断絶と継承の狭間で―村上春樹『騎士団長殺し』と、〈父殺し〉のその先―」(『近代文学試論』56、二〇一八年一二月)、『村上春樹論―神話と物語の構造』(台北:瑞蘭國際、二〇一六年)
過 珮慈(か はいじ)
輔仁大学日本語学科修士課程三年生、台北市立陽明高校日本語教師
日本近代文学、太宰治、ジェンダー、疾病文学
「台湾多元化文学における同性愛文学の特徴」(専修大学共同課程発表、二〇二一年七月六日)、「太宰治文学の中の皮膚と女性観の考察」(輔仁大学外国語学院研究生論文発表、二〇二二年六月一五日)
菅野陽太郎(かんの ようたろう)
高崎健康福祉大学人間発達学部講師
国語科教育
「ICT端末における読点の打ち方に関する試論―書字行為の違いによる影響の検討―」(『文藝空間』第一四号、二〇二二年)、「空筆部の距離を中心とした筆順の機能性に関する研究―『筆順指導の手びき』の分析から―」(共著、『書写書道教育研究』第三四号、二〇二一年)
杵渕由香(きねぶち ゆか)
専修大学附属高等学校非常勤講師
日本近現代文学
「川端康成『日も月も』における戦後の時空」(『文藝空間』第一一号、二〇一八年一一月)、「古都にとらわれる芸術家たち―川端康成『美しさと哀しみと』における京都―」(『川端文学への視界』三二号、二〇一七年七月)
熊澤真沙歩(くまざわ まさほ)
東京外国語大学博士後期課程、日本学術振興会特別研究員(DC2)
日本近代文学、舞踊学
「川端康成「禽獣」のモダンダンスと身体―「架空的生命」の創出―」(『国文学言語と文芸』第一三七号 、二〇二二年二月)、「川端康成花のワルツにおける日本化したモダンダンス「びつこの踊」」(『跨境 日本語文学研究』第十五号、二〇二二年十二月)
坂元さおり(さかもと さおり)
台湾 天主教輔仁大学日本語学科准教授
日本近現代文学、日本語教育
「船戸与一『蝦夷地別件』論―「寛政アイヌの蜂起(メナシ・クナシリの戦い)」を「ハードボイルド・ミステリ」はどう描くか―」(『跨境』第九号、高麗大学、二〇一九年一二月)、「『ナニカアル』の〈傷痕〉―戦争・植民の「記憶」と「記録」」(『思想』二〇二〇年一一月号、岩波書店)、「〈引用〉による共振―朱天心『古都』と川端文学―」(仁平政人・原善編『〈転生〉する川端康成 Ⅰ引用・オマージュの諸相』文学通信、二〇二二年)
東雲かやの(しののめかやの)
明治学院高等学校非常勤講師
日本近現代文学(主に川端康成)
「〈幽霊〉を語ること―川端康成『無言』論」(『文藝空間』第一二号、二〇二〇年七月)
志村三代子(しむら みよこ)
日本大学芸術学部教授
映画史、表象文化論
『日活ロマンポルノ 性の美学と政治学』(共編著、水声社、二〇二三年)、『渋谷実 巨匠にして異端』(共編著、水声社、二〇二〇年)、『川島雄三は二度生まれる』(共編著、水声社、二
〇一八年)
清家雪子(せいけ ゆきこ)
四季賞二〇〇〇年夏のコンテストで、応募作『孤陋(ころう)』が大賞授賞。アニメーション監督・新海誠氏の『秒速5センチメートル』のコミカライズ企画に抜擢され、月刊アフタヌーン二〇一〇年七月号から連載開始。オリジナル連載『まじめな時間』を二〇一二年二月号から連載開始(全二巻)。日本の近代詩歌俳句を二次創作し話題を呼んだ『月に吠えらんねえ』(全十一巻)は二〇一七年第二〇回メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞。
瀬崎圭二(せざき けいじ)
同志社大学文学部教授
日本近現代文学、文化
『テレビドラマと戦後文学 芸術と大衆性のあいだ』(森話社、二〇二〇年)、『海辺の恋と日本人 ひと夏の物語と近代』(青弓社、二〇一三年)、『流行と虚栄の生成 消費文化を映す日本近代文学』(世界思想社、二〇〇八年)
田村嘉勝(たむら よしかつ)
尚絅学院大学名誉教授
日本近現代文学・国語科教育学
「書評 森本穫著『川端康成の運命のひと 伊藤初代「非常」事件の真相』」(『川端文学への視界』三八号、二〇二三年七月)、「「紅梅」論―主体かた客体へ」(『芸術至上主義文芸』48、二〇二二年一一月)、「「伊豆の踊子」と"流行性感冒"」(『芸術至上主義文芸』46、二〇二〇年一〇月)
崔 順愛(ちぇ すね)
文教大学非常勤講師
日本近現代文学、在日女性文学
『〈転生〉する川端康成I 引用・オマージュの諸相』(共著、文学通信、)、『女たちの在日』 (翻訳、図書出版ソンイン、二〇一八年)『村上春樹超短篇小説案内』(翻訳、ジェイエンシ、二〇二一年)など。
辻 秀平(つじ しゅうへい)
関西大学大学院文学研究科博士課程後期課程、関西大学等非常勤講師
日本近現代文学、昭和期の出版文化史
「川端康成「生きてゐる方に」論─占領期に描かれた結婚の種々相─」(増田周子編著『戦争と文学の交渉─古代から近現代へ─』関西大学出版部、二〇二三年三月)、「川端康成『再婚者』論・序説─成立背景と作品を巡る基礎的考察─」(『川端文学への視界』三七号、二〇二二年六月)、「戦死者が/を語る〈記憶〉─川端康成「英霊の遺文」の諸相─」(『國文學』第一〇六号、二〇二二年三月)
恒川茂樹(つねかわ しげき)
近代文学研究者
日本近現代文学
「村上春樹アフォリズム集(その2)」(共著、『文藝空間』第一五号、二〇二三年四月)、「村上春樹の中の絵本―村上春樹と児童文学Ⅱ―」(共著、『敬心・研究ジャーナル』第六巻第二号、二〇二二年一二月)、「「海のふた」―ささやかな反乱の〈hajimari〉」(『現代女性作家読本⑬よしもとばなな』鼎書房、二〇一一年)
十重田裕一(とえだ ひろかず)
早稲田大学教授・国際文学館館長
日本近現代文学・文化
『川端康成 孤独を駆ける』(岩波書店、二〇二三年)、『横光利一と近代メディア 震災から占領まで』(岩波書店、二〇二一年)、主要共編著に『〈作者〉とは何か 継承・占有・共同性』(岩波書店、二〇二一年)など。
中川智寛(なかがわ ともひろ)
東海学園大学人文学部准教授
日本近現代文学
「井上笠園に関する基礎的考察―「阿濃」論を中心に―」(『芸術至上主義文芸』四九号、二〇二三年一一月)、「倉橋由美子「スミヤキストQの冒険」論」(『西日本国語国文学』一〇号、二〇二三年八月)、「澤田瞳子「若冲」論―創造、模倣、そして生命の形象―」(『福井大学教育・人文社会系部門紀要』一号、二〇一七年一月)
中村祥子(なかむら しょうこ)
台湾 天主教輔仁大學日本語学科准教授
平安朝日記・物語文学 台湾歌壇
「「台湾歌壇」詠歌に見る日本文学・文化の受容~2015年以降の「台湾歌壇」台湾人会員の詠歌を対象に」(『台大日本語文研究』四十四輯、二〇二二年十二月)、「2013年宝塚歌劇団台湾公演にみる文化翻訳―古龍『楚留香新傳』から小柳奈穂子脚本『怪盗 楚留香外伝―花盗人―』へ―」(『日本語日本文學』第四十六輯、二〇一七年七月)、「古今歌と『篁物語』―八二九番歌から紡がれた物語」(『工藤進思郎先生郎先生退職記念論文・随想集』二〇〇九年七月)
中村三春(なかむら みはる)
北海道大学大学院教授
日本文学・比較文学・表象文化論
『物語主義 太宰治・森敦・村上春樹』(七月社、二〇二四年)、『ひらがなの天使 谷川俊太郎の現代詩』(同、二〇二三年)、『接続する文芸学 村上春樹・小川洋子・宮崎駿』(同、二〇二二年)
長屋晃一(ながや こういち)
慶應義塾大学、立教大学等非常勤講師(音楽学)
19世紀のイタリア・オペラにおける当時の演出と音楽の関係を研究
「《仮面舞踏会》(1859)における合唱の機能:「舞台配置書Disposizione scenica」を手掛かりに」(『國學院雑誌』第一二三巻第八号、二〇二二年)、「ヴェルディにおける音楽の「色合い」:《ドミノの復讐》の検閲をめぐる資料から」(『國學院雑誌』第一二三巻第一一号、二〇二二年)
西尾泰貴(にしお たいき)
淑徳中学・高等学校教諭
戦後高等学校国語教科書における近代文学受容
「「檸檬」の受容論―教科書掲載を視座として―」(『リテラシー史研究』一〇号、二〇一七年一月)、「梶井基次郎作品の受容について―『檸檬』刊行形態と評価の変遷―」(『リテラシー史研究』九号、二〇一六年一月)
野末 明(のずえ あきら)
都立竹台高校教諭
日本近代文学(川端康成・高村光太郎・森鷗外)
『康成・鴎外―研究と新資料』(審美社、一九九八年)、『高村光太郎のパリ・ロンドン』(共著、新典社、一九九三年)
芳賀祥子(はが しょうこ)
文教大学等非常勤講師
日本近現代文学(横光利一、女性雑誌における連載小説)
「文豪コンテンツと女性の受容―『文豪ストレイドッグス』「文豪とアルケミスト」を中心に―」(『横光利一研究』一七号、二〇一九年三月)、「『主婦之友』における戦時下の獅子文学―「青春売場日記」から「一号倶楽部」まで」(『人間文化創成科学論叢』一八巻、二〇一六年三月)
長谷川 徹(はせがわ とおる)
國學院大学講師
日本倫理思想史
『哲学する漱石 天と私のあわいを生きる』(春秋社、二〇二一年)、「明治文学界の思想的交響圏―満之・漱石・子規の近代」(『清沢満之と近代日本』法蔵館、二〇一六年)、「フォークロアにおける死生の〈物語り〉―『遠野物語』第九九話をめぐって」(『死生学・応用倫理研究』第十九号、二〇一四年)
原田 桂(はらだ かつら)
上武大学専任講師
日本近現代文学・日本語教育
秋山駿・原善・原田桂編『三浦哲郎全作品研究事典』(鼎書房、二〇二〇年八月)、「川端康成からの書簡―〈結婚〉を描き続ける三浦哲郎へ―」(『文藝空間』第一四号、二〇二二年四月)「名作再見 三浦哲郎「火の中の細道」」(『季刊文科』五一、鳥影社、二〇一一年二月)
樋口康一郎(ひぐち こういちろう)
江戸川区東葛西中学校教諭
日本近現代文学
「〈喪失〉の喪失―格差社会におけるロスジェネと文学論」(『文学+』三号、凡庸の会、二〇二二年三月)、「ライトノベルは「性的消費」か―表現規制とライトノベルの言説をめぐって」(大橋崇行・山中智省編著『小説の生存戦略―ライトノベル・メディア・ジェンダー』青弓社、二〇二〇年四月)
樋口尚文(ひぐち なおふみ)
映画評論家、映画監督。一九六二年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。主な著書に『大島渚全映画秘蔵資料集成』(国書刊行会、キネマ旬報映画本大賞2021第一位)、『黒澤明の映画術』(筑摩書房)、『実相寺昭雄 才気の伽藍』(アルファベータ)、『秋吉久美子 調書』(筑摩書房、キネマ旬報映画本大賞2020第二位)、『ロマンポルノと実録やくざ映画 失われた70年代日本映画』(平凡社)ほか多数。監督作品に『インターミッション』(二〇一三)、『葬式の名人』(二〇一九)ほか多数。神保町のシェア型書店「猫の本棚」オーナー。日本大学芸術学部映画学科非常勤講師。
平井裕香(ひらい ゆうか)
日本学術振興会特別研究員(PD)
日本近現代文学
『川端康成の曖昧な声―日本語の小説における文体と身体の交点』(勉誠社、二〇二四年)、「【乗代雄介】スパイより愛を込めて―「最高の任務」と川端文学」(仁平政人、原善編『〈転生〉する川端康成Ⅰ 引用・オマージュの諸相』文学通信、二〇二二年)、「『雪国』と〈わたくし〉―川上未映子『わたくし率 イン 歯ー、または世界』を通して」(川端康成学会編『川端文学への視界』三七号、二〇二二年)
深澤晴美(ふかさわ はるみ)
和洋女子大学総合研究機構近代文学研究所上席主任研究員、准教授
日本近現代文学
『川端康成 新資料による探究』(鼎書房、二〇二二年)、小谷野敦・深澤晴美共編『川端康成詳細年譜』(勉誠出版、二〇一六年)、深澤晴美・細谷博共編著『川端康成作品論集成第5巻「十六歳の日記」「名人」』(おうふう、二〇一〇年)
藤森重紀(ふじもり しげき)
詩人
川端康成
『横浜詩人会詩集2021』(文化企画、二〇二一年)、『まちのかたち 凡庸な日常』(龍工房、二〇二〇年)
古崎康成(ふるさき やすなり)
テレビドラマ研究家。 WEBサイト「テレビドラマデータベース」(http://www.tvdrama-db.com)を主宰。芸術祭審査委員、芸術選奨推薦委員を歴任。月刊『ドラマ』(映人社)などに寄稿。
細島 大(ほそじま だい)
高崎商科大学短期大学部非常勤講師
日本近現代文学
「「火に行く彼女」論」(『論集 川端康成―掌の小説』おうふう、二〇〇一年三月)、「川端康成「ある人の生のなかに」論」(『二松』第一四集、二〇〇〇年三月)、「川端康成『山の音』論―夢の解釈と謡曲「紅葉狩」―」(『二松』第一二集、一九九八年三月。『国文学年次別論文集 近代3』朋文出版、二〇〇〇年一一月)
堀内 京(ほりうち みやこ)
千葉大学大学院人文科学研究院特別研究員、千葉大学非常勤講師
日本近現代文学
「「牧歌」研究史」「「牧歌」研究文献目録」(羽鳥徹哉・林武志・原善編『川端康成作品研究史集成』鼎書房、二〇二〇年)、「「旅への誘ひ」序説―〈追わせる〉園子と〈追われる〉明子」(『語文論叢』第三四号、二〇一九年七月)、「「外地」メディアと小説―川端康成「東海道」の射程―」(『日本近代文学会北海道支部会報』第二〇号、二〇一七年五月)
三浦 卓(みうら たく)
志學館大学人間関係学部准教授
日本近現代文学,国語科教育
『〈転生〉する川端康成Ⅰ』(共著、文学通信、二〇二二年一一月)、『日本文学の見取り図 宮崎駿から古事記まで』(共著、ミネルヴァ書房、二〇二二年二月)、「文壇ゴシップを随筆として書くこと―『サンデー毎日』の川端康成―」(『川端文学への視界』三四号、二〇一九年六月)
森 晴雄(もり はるお)
『川端康成と『掌の小説』:宇野千代、伊藤初代、「首輪」など』(龍書房、二〇二三年)、『川端康成と佐藤碧子 : 『川のある下町の話』の舞台・西小山、立会川など六作品』(龍書房、二〇二〇年)
森本 穫(もりもと おさむ)
川端康成学会特任理事
日本近代文学
『川端康成の運命のひと 伊藤初代』(ミネルヴァ書房、二○二二年)、『魔界の住人川端康成─その人間と文学』(勉誠出版、二○一四年)
山縣美礼(やまがた みれい)
アメリカで俳優として活動後大駱駝艦で舞踏を学び、二〇一八年までダンサーとして国内外で一五年間活動。現在は元気なキャラ声と綺麗な英語発音のバイリンガル声優として数多くの番組、教材、CMで活躍するほか、芸能人の英語指導を行う。撮影コーディネーター・通訳・翻訳者として日本と海外の架け橋として、日本文化の魅力を発信し続けている。二〇二〇年よりYOSHIKI CHANNELの同時通訳およびMCを担当。一九七九年香港生まれ、アメリカ・日本・ドイツ育ち。株式会社ミレオン代表取締役。
山口政幸(やまぐち まさゆき)
専修大学文学部教授
日本近現代文学
「『ペトロフ事件』の残光」(『専修国文』第一一三号、二〇二三年九月)、「クリスティーから清張へ―第二の殺人あるいは無差別殺人を考える」(『専修国文』第一一一号、二〇二二年九月)
山田昭子(やまだ あきこ)
専修大学非常勤講師
日本近現代文学
「『新女苑』における中里恒子の仕事」(『芸術至上主義文芸』四九号、二〇二三年一一月)、「二つの厠の物語―川端康成「化粧」、吉屋信子「隣家の厠」をめぐって」(『芸術至上主義文芸』四八号、二〇二二年一一月)、「文字の美しさと少女の美―少女雑誌に見る文字指導の変遷―」(『ことばと文字』一二号、二〇一九年一〇月)
山田吉郎(やまだ よしろう)
鶴見大学名誉教授
近代短歌・近代小説
「『伊豆の踊子』研究史」「『伊豆の踊子』研究文献目録」(羽鳥徹哉・林武志・原善編『川端康成作品研究史集成』鼎書房、二〇二〇年)、『前田夕暮研究―受容と創造―』(風間書房、二〇〇一年)
山中正樹(やまなか まさき)
創価大学文学部教授
近代日本文学・文学理論・認識論・国語教育学
『川端康成―文学の構造と〈美〉の生成―』(鼎書房、二〇二三年)、「岩崎京子「かさこじぞう」の深層批評―「「じぞうさま」はなぜ動いたのか・〈世界線〉を変える 〈心の力〉―」(田中実ほか編『21世紀に生きる読者を育てる 第三項理論が拓く文学研究/文学教育 小学校』(明治図書、二〇二三年)、『川端康成―生涯と文学の軌跡―』(鼎書房、二〇二二年)
葉 暁瑶(よう あきよ)
上海師範大学人文学院専任講師
日本近現代文学
「生者を傷つける死者との回路―川端康成『虹いくたび』」(『戦後日本の傷跡』臨川書店、二〇二二年)、「旅と世代継承―川端康成「たまゆら」論」(『川端文学への視界』三六号、二〇二一年七月)
吉田秀樹(よしだ ひでき)
日本近代文学・国語教育
『川端康成―東京のシルエット』(龍書房、二〇一三年)
吉野莉奈(よしの りな)
立命館大学大学院日本文学専修博士後期課程
日本近現代文学(主に川端康成)
「川端康成「薔薇の家」論―愛の「おとぎばなし」の実現を描く―」(『立命館文学』第六八五号、二〇二三年八月)、「〔新刊紹介〕瀧本和成・深町博史編『森志げ全作品集』」(『論究日本文学』第一一九号、二〇二三年一二月)
李 雅旬(り がしゅん)
浙江大学外国語学院研究員
日本近現代文学
「言葉と絵のコラボレーション―川端康成『春景色』の再検討―」(『日本近代文学会北海道支部会報』第二二号、二〇一九年五月)、「挿絵から小説へ―川端康成『白馬』論―」(『芸術至上主義文芸』第四三号、二〇一七年一一月)
李 聖傑(り せいけつ)
武漢大学外国語言文学学院教授・院長
日本文学
『川端康成の「魔界」に関する研究―その生成を中心に―』(早稲田大学出版部、二〇一四年三月)、「川端康成『舞姫』における『魔』の様相について―占領,舞踊,そして『魔界』―」(『川端文学への視界』二七号、二〇一二年六月)、「桐野夏生『バラカ』におけるディストピア」(『外国文学動態研究』二〇一八年第六号)
劉 東波(りゅう とうは)
南京大学助教授
日本近代文学
『井上靖とシルクロード 西域物の誕生と展開』(七月社、二〇二〇年一二月)