【連載】江戸が東京に変わるとき――松廼家露八(まつのやろはち)の場合(目時美穂)
江戸から明治の転換期を生きた、松廼家露八(まつのやろはち)こと土肥庄次郎。
彰義隊として戦い、そののち幇間に転身した彼はなにを思い、生きたのか。
このたびその人生を辿った本格評伝『彰義隊、敗れて末のたいこもち 明治の名物幇間、松廼家露八の生涯』(目時美穂著)が刊行されました。
本書の刊行を記念して、刊行にちなんだエッセイを週1回のペースで配信いたします。
いかなる架空の物語より、ずっと波乱万丈に富んだ露八の生涯を、ぜひたどってみてください。
●本書の詳細はこちらをクリック
目時美穂『彰義隊、敗れて末のたいこもち 明治の名物幇間、松廼家露八の生涯』(文学通信)
ISBN978-4-86766-020-1 C0095
四六判・並製・376頁
定価:本体2,500円(税別)
●目次
00 露八の気持ちは霧のなか(2023.11.21公開)
01 江戸いまだ敗れず(2023.11.28公開)
02 『相馬の金さん』と江戸っ子(2023.12.5公開)
03 岡本綺堂の戯曲『東京の昔話』が描いたもの(1)(2023.12.11公開)
04 岡本綺堂の戯曲『東京の昔話』が描いたもの(2)(2023.12.19公開)
●書いた人
目時美穂(めとき・みほ)
1978年静岡県生まれ。2003年明治大学文学部フランス文学専攻修士取得、2009年同博士後期課程単位取得満期退学。専攻研究のかたわら明治時代の文化風習、文学等に興味を持つ。在学中、古書情報誌『彷書月刊』へ。2010年の休刊号まで編集に携わる。著書に『油うる日々─明治の文人戸川残花の生き方』(芸術新聞社、2015年)、『たたかう講談師─二代目松林伯円の幕末・明治』(文学通信、2021年)。