【連載】白戸満喜子の料紙観察の手控〈メモ〉
白戸満喜子『書誌学入門ノベル! 書医あづさの手控〈クロニクル〉』
の刊行を記念して、エッセイを隔週で配信します。
本書の登場人物は〈人〉だけではなく、個性豊かな〈書物〉、
そして書物を構成している〈紙〉であるともいえます。
この連載では、本書では紹介しきれなかった、
紙に関する情報や隠しネタ、裏設定などを、
著者が紹介していきます!
●本書の詳細はこちらをクリック
ISBN978-4-909658-41-8 C0000
四六判・並製・280頁
定価:本体1,800円(税別)
利用対象:中学生から一般まで
目次 ....................................
其の一 見えない原料(1/8公開)
■「パピルス」は紙じゃない!?
■「料紙観察」ってなにをするの?
■見えないけれど大事なもの
其の二 紙は白い(1/22公開)
■さくらに見えている紙の色
■白さを求めて
■麻紙と楮紙は美白のツートップ
其の三 光沢のある手触りが良い紙(2/5公開)
■光源氏が特注した紙
■製紙スペシャリスト集団「紙屋院」
■「紙の王」爆誕
■紙原料はアップデートしていた
其の四 大量生産される紙(2/19公開)
■砂になった漢籍
■印刷と紙の深い関係
■書物は身の回りにある植物からできる
■木材パルプの登場
其の五 料紙観察と紙の多様性(3/5公開)
■そうめんとベビースターラーメン
■料紙観察に使用するツール
■打ち紙の繊維はアイスコーヒーの入っているストロー
■紙の多種多様性を知る料紙観察
番外・そこに古書があるから―『書誌学入門ノベル! 書医あづさの手控(クロニクル)』(日本の古本屋メールマガジン・2021/1/20掲載)
書いた人 ..............................
白戸満喜子 (しろと・まきこ)
博士(文学)。青森県立弘前高等学校卒業。慶應義塾大学文学部国文学専攻卒業後、法政大学大学院にて日本文学(近世)を専攻。指導教授は松田修。原典・現物にこだわる研究姿勢を継承している。慶應義塾大学の無料公開オンライン講座FutureLearn「The Art of Washi Paper in Japanese Rare Books(古書から読み解く日本の文化、和本を彩る紙の世界)」で講師を勤める。著書に『紙が語る幕末出版史 『開版指針』から解き明かす』(文学通信、2018年)。