その作家は事件をどう描き、遺したのか―榛葉英治(しんばえいじ)と南京大虐殺事件『城壁』●『城壁』刊行特設サイト

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『城壁』は、南京大虐殺事件を複数の視点から描き出したばかりではなく、それをいかに歴史として残していくかを問うた最初の小説として、記憶されなくてはならない――(和田敦彦)。

1964年に河出書房新社から刊行された、直木賞作家が描いた問題作『城壁』。このたび本書『城壁』を復刊いたします

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南京事件を正面からとりあげた唯一の長編小説でありながら、この小説は、作家は長らく忘却されておりました。

その小説をなぜいま復刊するのか。

その理由を言葉を紡いで述べていくのが本特設サイトの目的です。ぜひお読み頂ければと思います。

【期間限定公開】★本書の1章から3章、ちょうど物語が動き出す部分まで、8/22(土曜)まで公開いたします!(2020.8.15)
https://bungaku-report.com/shoten/joheki1_3.pdf

【目次】

1部 榛葉英治の難民文学(和田敦彦)

※「1部 榛葉英治の難民文学」のテキストは、今回復刊する『城壁』の解説(和田敦彦)を再掲したものです。

1.はじめに(2020.6.3公開)
2.「城壁」はどのように生まれたか(2020.6.3公開)
3.『城壁』と南京事件関係資料(2020.6.3公開)
4.南京事件の描かれ方、記憶のされ方(2020.6.3公開)

2部 榛葉英治という作家

1.小説の中での史料の扱い(和田敦彦)(2020.6.5公開)
2.純文学を希求した直木賞作家として(田中祐介)(2020.6.12公開)
3.映画化に翻弄されて―原作者としての榛葉英治(中野綾子)(2020.6.19公開)
4.榛葉英治の釣りと文学(河内聡子)(2020.6.26公開)
5.戦争文学としての『城壁』(五味渕典嗣)(2020.7.3公開)