高志の国文学館:堀辰雄生誕120年展「"風立ちぬ" 堀辰雄と軽井沢の文学者たち」(2024年3月23日(土)〜6月3日(月))

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.koshibun.jp/?tid=100462

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※詳細は上記サイトをご確認ください。


2024年3月23日(土)〜2024年6月3日(月)

観 覧 料 一 般 500円
前売券の販売 前売り・一般 400円

軽井沢を愛し、独特の文学的雰囲気をつくりだした堀辰雄と軽井沢ゆかりの文学者たち

 堀辰雄(1904~1953)は、一高生だった大正12年(1923)の夏、室生犀星に伴われて初めて軽井沢を訪れ、その独特の雰囲気に魅了されます。その後も師である芥川龍之介や片山廣子、萩原朔太郎などの文学者と交流し、療養を兼ねてたびたび滞在。やがてこの地は、彼の文学にとって欠かせない場となっていきます。

 堀は日本の私小説に飽き足らず、プルーストやリルケ、モーリヤックなど西洋文学の手法を採り入れたロマン(西洋の本格的な長編小説)を追求して、愛と青春、生と死などのテーマに挑み、『美しい村』『風立ちぬ』『菜穂子』などの作品を発表しました。これらは今なお若い世代の読者を魅了し続けています。また、日本の古典文学にも目を向け、『かげろふの日記』などの作品も著しました。

 本展では、堀と軽井沢との関わりをたどりつつ、清新で詩心にあふれる堀の作風確立の過程と作品世界を、原稿、書簡、蔵書などの貴重な資料で紹介します。あわせて、片山廣子による芥川龍之介宛書簡(当館蔵)を特別公開し、堀と交流の深かった軽井沢ゆかりの文学者たちを紹介します。