オンライン講座・川村裕子「平安女性の更年期」【教室@文学通信 vol.1 全3回】(2026.4.4[土]/4.11[土]/4.18[土])

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講座の趣旨....................................

平安女性も現代と同じようにライフステージを持っていた。
それは出産、生理、更年期である。

本講座では、このなかで今までは厄年とのみ捉えられてきた、平安女性の更年期を最初から問い直す。

重篤な更年期表現を「平安女性の憂愁」などといった生やさしいベールに包んではいけない。更年期の事実関係を開示することを目的としながら作品の表現解析にも迫っていきたい。

ご参加、お待ちしております。

講師 川村裕子....................................

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川村裕子 (かわむら・ゆうこ) 武蔵野大学客員教授。1956年生まれ。専門は平安時代の日記文学並びに文化。立教大学大学院博士課程修了。博士(文学)。著書に『王朝文学のたたずまい』(武蔵野書院)、『蜻蛉日記Ⅰ』『蜻蛉日記Ⅱ』『はじめての王朝文化辞典』『ビギナーズ・クラシックス更級日記』『王朝の恋の手紙たち』(角川ソフィア文庫)『平安女子の楽しい!生活』(岩波ジュニア新書)など多数。テレビ・ラジオ出演多数。

料金・参加方法....................................

◯料金

各回 1,000円(税込)
全3回 3,000円(税込)

※いずれの回も、リアルタイムで参加できなくても、アーカイブ配信をご覧いただけます。
※単発でのご購入も可能です。

PEATEXにてお申し込みください。

https://peatix.com/group/11576955

◯参加方法

・Zoomでのリアルタイム配信
・アーカイブ配信、いずれか。

講座概要....................................

第1回 平安の更年期の基礎知識
――名称、年齢、病気としての更年期障害
2026年04月04日(土曜)14時〜15時30分

ここでは、平安の更年期にまつわる基礎的な調査を開示したい。医療史や医学の文献を駆使しつつ、平安の更年期の名称、また更年期の年齢、そして病気としての更年期障害の様相を見ていく。平安の更年期は今まで資料がないため、初公開の資料となる。なお、現在も更年期障害は「病気」として認定されている。

第2回 『蜻蛉日記』の更年期
――希死念慮とアンヘドニア
2026年04月11日(土曜)14時〜15時30分

ここでは作品のなかに投影された更年期を分析する。『蜻蛉日記』は下巻に入るとかなり表現が乱れる。それは今まで「諦観」、「あきらめ」などという括りで呼ばれてきた。しかし、その表現を解析すると更年期障害特有の病状が数多く書かれているのであった。そのなかの繰り返される希死念慮とアンヘドニアについて見ていく。またアンヘドニアが『紫式部日記』にも出てくることを指摘。式部の内省とか憂愁などといった麗しい解釈が不適切なことを述べる。

第3回 厄年に絡め取られる平安の更年期
――出産できないという恐怖
2026年04月18日(土曜)14時〜15時30分

今まで平安女性のライフステージに於ける三十七歳は厄年と呼ばれてきた。本当にそれが当時定着していたかどうかについて諸資料により考察する。また厄年であれば最長三年で限定されてしまう。その理不尽さについて述べる。また出産できないという恐怖、そこから出来する諸問題についても触れたい。