文学交流研究会第1回研究発表会:戦後日本SF小説における「帝国」と「主体性」 発表者:ラーソン・マイケル(慶應義塾大学法学部)(2024年3月15日(金)15:00~18:00(日本時間)、青山学院大学青山キャンパス総研ビル(14号館)8階 第15会議室+オンライン)※要申込

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日 時: 2024年3月15日(金) 15:00~18:00(日本時間)
会 場: 青山学院大学青山キャンパス総研ビル(14号館)8階 第15会議室
開催方法:対面+オンライン
言 語: 日本語


戦後日本SF小説における「帝国」と「主体性」
Imperialism and Subjectivity in Postwar Japanese SF

ラーソン・マイケル
Michael Larson
(慶應義塾大学法学部)

要 旨:
 サイエンスフィクション(又は「科学小説」とも呼ばれる、以下「SF」)は戦後日本でジャンルとして明確に確立された。特に1950・60年代ではSF専門の出版社やSFを中心とする雑誌が増加するとともに、SF作品を書く作家の世代が登場した。この頃アメリカのSF文学は日本SFへ強く影響を与えたが、それでも日本SFは独自の側面があった。そのひとつは日本帝国の喪失と、日本が台頭するアメリカ帝国への編入について書いたことである。本研究は比較文学的アプローチを通して、日本帝国の喪失をうけて「subjectivity 主体性」の再考をしなければならない戦後日本SF作家に注目する。安部公房の『第四間氷期』と小松左京の『日本アパッチ族』を読み解いてゆきたい。