第15回 明星研究会シンポジウム『みだれ髪』120年(2021年11月27日(土)14時〜16時30分、Zoom)※要申し込み
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晶子の恋歌が放った光と力~森鴎外と吉井勇の『みだれ髪』
恋の詩歌を読みたい。時代にふさわしい恋の詩歌を。近代には近代の新しい恋があり、それをみずみずしく表した言葉を誰か見つけてほしい。それを読みたい、抱きしめたい。
――文学を愛する者たちは日清戦争で勝利を収めて以後、一種の時代的高揚感のうちにまだ見ぬそれを求めるようになります。その夢を最初に叶えたのが島崎藤村の詩集『若菜集』(明治30年)、次いで薄田泣菫の詩集『暮笛集』(明治32)でした。
二人の詩人の言葉に酔った晶子はやがて与謝野鉄幹と出逢い、1年後には『みだれ髪』を世に送り出します。20世紀初年(明治34年)夏に刊行の『みだれ髪』は、まさに読者に待たれていた歌集だったといえるでしょう。痛罵も浴びせられましたが、喝采の拍手はさらに大きく、多くの読者のうちには森鷗外、吉井勇もいました。
『みだれ髪』120年に当たる今年、あらためてその魅力を考え、晶子、鷗外、勇の関わりに光を当てたいと思います。
●プログラム●
第1部 吉井勇と森鷗外訳『即興詩人』
細川光洋(静岡県立大学教授)
第2部 『みだれ髪』の晶子と鷗外、その深く豊かな交わり
坂井修一(歌人) 松平盟子(歌人)
●日時● 11月27日(土) 14時から16時30分
●場所● Zoomオンラインで開催します