認定NPO法人 水俣フォーラム:水俣病70年展(2026年11月25日(水)〜12月3日(木)、渋谷ヒカリエ ヒカリエホール)

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://minamata70.hp.peraichi.com/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。


私たちと水俣のこと

 私たちの祖先は樹冠から下りたひ弱なサルだったという。牙を恐れて共同性を発達させ、さらに火や道具を使い始めた。それは画期的ではあったが、他の動物たち同様飢えから解放されたわけではなく、数万年もの間、額に汗して自然に働きかけ生を繋いだ。その長い苦闘の蓄積は、文化と呼ぶに値するものをも形作っていった。そうしてついに科学が生まれ、瞬く間に化石燃料にたどり着き、空気を肥料に変える術さえ手に入れる。画一的な労働が可能な者だけを選別して集め、科学を用いて大量に商品を生産し、誰でも売買できる市場システムは急速に世界に広がり、ゆえに人類は爆発的に増えた。
 気付けば体内を含む全世界は、選別も分解も不可能なゴミと毒であふれ、他の生き物たちは急速に死に絶え、この星の生理さえ狂い始めていた。しかし、もう戻れない。今の暮らしは快適だから。そのためなら多少の戦争だって目をつぶる。昔はなかった体と心の病はタブーにして一人遊ぶのがラク。何でも買えばいいんだから、神も仏も怖くない。本当は家族だって鬱陶しい。もうどうせ手遅れだし、一人では何もできない。それで何が悪い。しょうがないでしょう。
 ただ一つ知って欲しいことがあるんだ。ほんの少し前のこと、己が身体を酷使して自然に働きかけ、日々の糧を得ていた人びとの最後の一握りが、猛毒で犯されているにもかかわらず、同じ病を患う隣人たちのために圧倒的な強者に向かっていったことを。そして存在さえ疎まれた病者たちの生がいかに健気であったかを。
 強者の都合の加害の数々、多数派市民の見て見ぬ振りがどれほど残酷で醜悪だったのか、そんなこと本当は思い出したくもない。でも、それを語らないと病者たちの勇気と悲しみが伝わらないから。光をつかむためには闇を知ることが欠かせない。そうして、もしかしたらあの人たちの姿と言葉は、僕らの中に眠っているはずの " 古くからの人の心" を目覚めさせてくれるかもしれないんだ。
 やり直すための時間はあまり残っていない。だから君の力を貸して欲しいんだ。「水俣病70年展」で一緒に考えて欲しいんだ、どう生きればいいのかを。


会期 2026年11月25日(水)〜12月3日(木)
会場 渋谷ヒカリエ ヒカリエホール(東京都渋谷区渋谷2-21-1,9階)
チケット 一般=当日1,800円、前売1,400円

録画配信の申込
・ ホールプログラムを録画配信します。Peatix にアクセスしてチケットをご購入下さい。
・ 閉会後の12月11日(金)から配信し、2027年1月11日(月・祝)まで何度でも視聴可能です。
・ 配信プログラムすべてを視聴可能な通し券を含めて、2027年1月11日までご購入いただけます。
・著作権の都合で映画部分の配信はありません。そのため、映画プログラムは一律半額としております。


主催 認定NPO法人 水俣フォーラム
後援 環境省、東京都、熊本県、水俣市、渋谷区、東京都教育委員会、朝日新聞、毎日新聞、産経新聞、東京新聞、西日本新聞、熊本日日新聞、共同通信、時事通信、NHK、TBS、フジテレビ