日本古典文学多言語翻訳研究会第5回研究会「世界の中の和歌―多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―」(2026年9月5日(土)6日(日)、小松大学 中央キャンパス301講義室+Zoom)※要申し込み

このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://koten-tagengo.blogspot.com/2026/07/5.html
--------------------
※詳細は上記サイトをご確認ください。


<本研究会の概要>
  
 日本の古典和歌を他の言語に翻訳する際、言語と文化の差異について考慮する必要があることはいうまでもない。言語的特徴、詩形や文化的背景の違いがどのように翻訳に現れ、また日本の古典和歌の表現方法や詩形やさまざまなモチーフがどのように世界各国の言語に再現されたのかについて解明することが重要な課題である。こういった和歌の翻訳や文化伝達の問題に直面するのが、翻訳実践の過程においてであると思われる。

 そのため、本研究会の1日目(9月5日)には、いまだに外国語訳がほぼない一首の和歌を、14言語に翻訳し、和歌の翻訳に関する展望と可能性について考える。
 一方2日目(9月6日)には、日本の古典和歌の代表的な作品のひとつであり、多くの外国語訳がある『古今和歌集』の一首の和歌の11言語への先行翻訳を見比べる。

 同じ和歌が異なる言語・文化に受容される際、受容の新たな側面が明らかになり、翻訳や文化伝達に関するいくつかの問題が浮上することが見込まれる。さらに、日本の古典和歌には特徴的なこともあるものの、決して古い文学ではなく、現代の日本と世界の中の人の気持ちを表している作品が多く、私たちの時代にも生き続けている。

 今回1日目には、研究会の開催地である小松市の代表的な名所のひとつであり、和歌にも多く詠まれていた「越の白山」(白山)が見られる『拾遺和歌集』249番歌を取り上げる。また、2日目には、『古今和歌集』の撰者である著名な歌人紀貫之の、夏から冬を経て春への季節の移り変わりを描く『古今和歌集』2番歌を取り上げる。

 こういったテーマを切り口にして、今回の研究会において日本古典文学と日本文化の伝達について考えたい。

 なお、それぞれの言語の比較がよりはっきりするため、言語系統によって分類し、それぞれの系統の中での順番を五十音順にした。また、それぞれの言語系統の順は基本的に日本からの距離に基づくが、発表者の都合で入れ替えている場合がある。

 今回の研究会からは、日本古典文学の外国語訳や海外における受容についての研究、および比較文学的な観点からの研究の成果に関する個人発表・報告のセッションも設けており、第5回研究会では4名の発表・報告がある。


 日時:    2026年9月5日(土) 10:00~17:00(日本時間)

        2026年9月6日(日) 10:00~16:40(日本時間)

 開催方法:  ハイブリッド形式(対面・オンライン)

 会場:    対面会場は小松大学の中央キャンパス301講義室
        ※対面のご参加は、定員がございますので、先着30名とさせていただきます。

 オンラインでご参加の方には後日、Zoomミーティングの情報をメールで送信します。

 参加方法:  事前申込が必要です。


 詳細なプログラム(発表者名は敬称略)

  
 9月5日(土)  
 10:00~10:05  開会の挨拶(フィットレル・アーロン)   
 10:05~12:15  翻訳実践と考察  
 
年ふればこしのしら山おいにけりおほくの冬の雪つもりつつ」(『拾遺和歌集』冬・249・壬生忠見)
 
 10:05 韓国語:イム・チャンス
 
 10:15 中国語:黄夢鴿
 
 10:25 タイ語:イーブン美奈子
 
 10:35 ジョージア語:イアサガシュヴィリ・マリアミ
 
 10:45 トルコ語:シッシマン ラビア メリサ
 
 10:55 ハンガリー語:フィットレル・アーロン
 
 11:05 セルビア語:マティッチ・マテヤ
 
 11:15 チェコ語:カレル・フィアラ(読み上げの録画配信と簡単な説明になる予定)
 
 11:25 ポーランド語:アダム・ベドゥナルチク
 
 11:35 ロシア語:土田久美子
 
 11:45 フランス語:飯塚ひろみ
 
 11:55 英語:ジェームズ・スカンロン・カネガタ
 
 12:05 ドイツ語:フィットレル・アーロン
 
 12:15~13:45  お昼休憩
  
 13:45~14:00  全体討論
 
 14:00~14:10  イタリア語:鷺山郁子(イタリアとの時差のため)
 
 14:10~15:30  全体討論(続き)
 
 15:30~15:40 休憩
 
 15:40~16:20 個人発表①:常田槙子(前橋育英高校非常勤講師)
      「19世紀末フランスにおけるMotoyosi Saizauの活動と日本文化紹介」
 
 16:20~17:00 個人発表②:エシン・エセン(ESN Akademi Research Center ディレクター)
   「デジタル人文学における古典研究および翻訳の可能性--AIと研究者の協働による『万葉集』英訳を事例として--」
 
 17:00 プログラム終了

 18:00~20:00 懇親会
 
 
9月6日(日)
 10:00~12:45  先行翻訳の分析と考察

袖ひちてむすびし水のこほれるを春たつ今日の風やとくらむ」(『古今和歌集』春上・2・紀貫之)
  
 10:00 韓国語:イム・チャンス

 10:10 中国語:黄夢鴿

 10:27 タイ語:イーブン美奈子

 10:37  ハンガリー語:フィットレル・アーロン
  
 10:54 ウクライナ語:土田久美子

 11:04 チェコ語:カレル・フィアラ

 11:14 ロシア語:土田久美子

 11:37 フランス語:飯塚ひろみ

 11:47 英語:ローレン・ウォーラー

 12:17  ドイツ語:フィットレル・アーロン

 12:45~13:30  お昼休憩

 13:30~14:00  全体討論

 14:00~14:10  イタリア語:鷺山郁子 (イタリアとの時差のため)

 14:10~15:00  全体討論(続き)

 15:00~15:15  休憩

 15:15~15:55  個人発表③:淺川槙子(名古屋大学情報連携推進本部情報基盤センター特任助教)

  「研究成果を世界へ届ける―伊藤科研の歩みと実践」

  15:55~16:35 個人発表④:伊藤鉄也  「科研獲得を通して成長した私の研究」

 16:35~16:40 閉会の挨拶(土田久美子)

 16:40  プログラム終了