東アジア恠異学会第158回定例研究会/第32回オンライン研究会(2026年6月20日(土)13:00〜、zoom)※要申し込み

このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://kaiigakkai.jp/invitation.html
--------------------
※詳細は上記サイトをご確認ください。


【第158回定例研究会/第32回オンライン研究会】

日時:2026年6月20日(土)13:00~
会場:オンライン(zoom)のみ

申請締め切り:6月19日(金)正午12:00


内容:

◯「親鸞と怪異―近世「関東絵伝」を中心に―」
南條了瑛氏(武蔵野大学仏教文化研究所客員研究員)

【要旨】
 本発表では、近世後期に成立したと推される親鸞伝掛幅画「関東絵伝」に描かれる怪異的表象について検討する。
 従来の親鸞伝研究では、親鸞の曾孫・覚如(1270-1351)による『親鸞伝絵』が正統的宗祖伝として重視され、 それ以降の伝記は史実性や思想上の観点から周縁的資料として扱われる傾向があった。しかし近年では、 『親鸞伝絵』とは異なる時代の資料や、伝説的要素を含む親鸞伝を研究対象とする試みもみられる。
 「関東絵伝」は、主に北関東の親鸞旧跡寺院に伝わる親鸞絵伝であり、餓鬼済度、大蛇済度、幽霊済度、夢告、 身代わり名号、水底阿弥陀像、鹿島明神の垂迹など、覚如『親鸞伝絵』に比べて神異的説話を多く含む。 本発表では、真宗大谷派西念寺蔵「関東絵伝」を中心に、巡拝記・寺院縁起などを参照して各絵相の形成背景と 性格を検討する。その上で、真宗は怪異を教義の埒外に置くとする近代的理解に対し、近世地域真宗においては 怪異が祖師信仰の媒介として積極的に機能していた実態を提示したい。


◯「考古資料からみる古代以前の卜占」
國分篤志氏(株式会社島田組)

【要旨】
 日本の先史・古代(弥生〜平安時代)での占いの痕跡を示す考古資料として、獣骨や亀甲を焼いて占うことにより 生じた「卜骨」(ぼっこつ)や「卜甲」(ぼっこう)があり、令和7年時点では全国で100遺跡以上から出土している。
 本発表では、弥生・古墳時代の日本列島で出土した卜骨・卜甲の検討から、手法の系譜や地域的な特徴などについて 考察する。概略として、弥生時代には地域毎に多様な手法がみられるが、弥生時代終末期から古墳時代前期初頭に かけて、西日本的な手法が東日本にまで波及する。更に古墳時代後期には亀卜に連なる新たな手法が伝播し、主流と なっていく。素材としては、弥生・古墳時代を通じてシカ・イノシシの肩胛骨が中心である。卜占の担い手としては、 骨角器生産をおこなう集団との関連が窺われる。合わせて、古代律令国家での卜占技術者「卜部」との関わりに ついても考察してみたい。

本研究会は科研・基盤研究(C)「中国の怪異・亀卜をめぐる知識と技術の日本における展開」(23K00857)との共催で開催します。

*オンライン併用開催ではありますが、講演会ではなく研究会でありますので、
 ご参加の方は、ご遠慮なくご意見ご発言ください。

*当会は学術団体ですが、参加資格・制限は特に設けておりません。
当会にご興味のある方は直接研究会においでいただくか、事務局にお問い合わせください。