文学通信｜多様な情報をつなげ、多くの「問い」を世に生み出す出版社

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　２０２５年は太平洋戦争終結から８０年の節目にあたります。終戦は日本政府に２つの難題を突き付けました。1つは広大なアジア太平洋地域に展開していた陸海軍の復員・帰還であり、もう1つは当時「外地」と呼ばれた朝鮮、台湾、満洲、南洋群島等からの日本人の引揚という問題でした。加えて、「日本臣民」として位置づけられていた朝鮮人や台湾人など異民族の処遇という難問も待ち構えていました。

アジア歴史資料センターは、近現代の歴史資料を広く内外の利用に供することを目的に、２４年間にわたって活動を続けてきました。インターネット特別展「萎しぼみゆく帝国日本--降伏・復員・引揚--」が、日本が経験した未曾有の敗戦について考えるきっかけとなれば幸いです。