国際研究集会「近代東アジアにおけるエゴ・ドキュメント:学際的・国際的アプローチによる研究成果の報告」(2024年12月7日(土)8日(日)、国立歴史民俗博物館ガイダンスルーム)※参加無料、要申し込み(2024年12月6日(金)15時まで)
Tweet日時:2024年12月7日(土)、 8日(日)
会場:国立歴史民俗博物館 ガイダンスルーム+オンライン
※申し込み期限:12月6日(金)15時
※12月7日(土)開催前にオンライン参加方法(Zoom)のご案内をお送りします。
https://diaryculture.com/2024/11/18/2024symposium/
◆趣意文
個人が綴った記録(エゴ・ドキュメント)は、微視的観察から歴史を解き明かす手掛かりである。このたびの国際研究集会は、国立歴史民俗博物館共同研究(基盤研究)「近代東アジアにおけるエゴ・ドキュメントの学際的・国際的研究」(2022-2024年)の活動成果を公にする機会として企画した。この共同研究では、近年進展する近代日本の「日記文化」研究の蓄積も踏まえ、個人記録の史料的分析はもとより、モノとしての側面(日記帳や手帳など書き綴る媒体の様式や生産流通)、行為としての側面(書き綴る習慣の形成や教育機関における指導)からの分析を重視して活動を深めてきた。開催一日目は日本から朝鮮や台湾へと視野を広げた国際的アプローチの成果を集約し、二日目はジェンダー研究の観点を意識した学際的アプローチの成果を集約しながら、二日間の報告と議論を総括する。個人が生きた小さな歴史から大きな歴史を問い直す可能性を、来場者とともに探りたい。
◆プログラム
12月7日(土)
13:00-13:10 開催趣旨(田中祐介)
13:10-15:45 研究報告(各25分)
13:10-13:35 樋浦郷子「1930年代朝鮮、初等教育の後―「載寧(チェリョン/さいねい)商業学校」生徒の世界を想像する―」
13:35-14:00 宋恵媛「冷戦期のエゴドキュメントから考える「近代東アジア」―サハリン朝鮮人・柳時郁の「山中半月記」」
14:00-14:35 金貞雲「17世紀の朝鮮における戦争と結婚の形態の変化」(コメント:鄭在薰)
14:35-14:55 休憩
14:55-15:20 高媛「羨望と屈辱のあいだ―近代満洲における中国人の「東北」旅行記」
15:20-15:45 陳怡宏「陸季盈日記が描く台湾農村における皇民化」
15:50-16:30 討論(ディスカッサント:田中祐介)
12月8日(日)
10:00-11:15 研究報告(各25分)
10:00-10:25 横山百合子「三田村鳶魚「日記」にみる吉原研究」
10:25-10:50 徳山倫子「「私は田舎の乙女です」--雑誌『處女の友』(1918年創刊)にみる自己を綴る農村の若年女性の登場--」
10:50-11:15 北崎花那子「彼女の書き机―エゴドキュメントを補助線に読む松本恵子の自己語り」
11:20-11:50 討論(ディスカッサント:柿本真代)
11:50-13:30 昼休憩
13:30-13:45 全体コメント1 吉岡拓
13:45-14:00 全体コメント2 田中祐介
14:10-15:00 総合討論
◆参加申し込みURL
https://forms.gle/tbPeRCtb31tnzYjM7