紀伊國屋書店:『将棋と文学セレクション』刊行記念トークイベント 第1部「太宰治、無頼派、そして文学史」/第2部「将棋と文士の百年」 (2024年9月16日 (月) 第1部13:00~・第2部15:30~、紀伊國屋書店新宿本店 3階アカデミック・ラウンジ+Zoom)※要申し込み

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イベント情報です。

●公式サイトはこちら
https://store.kinokuniya.co.jp/event/1724643874/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。

『将棋と文学セレクション』刊行記念トークイベント
 第1部 13:00-14:30 「太宰治、無頼派、そして文学史」
 第2部 15:30-17:30 「将棋と文士の百年」

近世の滝沢馬琴から戦後の澁澤龍彥にいたるまでの28人の文学者の、将棋に関する34作品を収録、解説した『将棋と文学セレクション』(2024年7月25日発行、秀明大学出版会、税込2,970円)。
本書では15人の研究者や棋士が、将棋という縦糸を用いて文学作品をつなぎ、これまでの文学史では見えてこなかった作品どうしの意外な結びつきに光を当てました。

トークイベントは2部立てで、会場参加とZoom配信視聴が選べますが、各回それぞれで申し込みが必要です。来場者には記念しおりをご用意しています。

第1部「太宰治、無頼派、そして文学史」(13:00-14:30)は、近代文学研究者の安藤宏さん(東京大学名誉教授)と斎藤理生さん(大阪大学大学院教授)による対談です。本書をベースに、太宰治研究という観点や、志賀直哉に関する新戯作派作家たちの動向、日本近代小説史について、将棋という視点から語っていただきます。

第2部「将棋と文士の百年」(15:30-17:30)では、糸谷哲郎さん(将棋棋士八段)と、本書の編者である矢口貢大さん、監修した「将棋と文学研究会」を主宰する小谷瑛輔さんが登場。本書をもとに、将棋界屈指の読書家で知られる棋士と2人の将棋好き文学研究者が、将棋と文学の、さまざまな位相での関係性について掘り下げ、両者の可能性を探ります。

当日は会場で本書の販売もあります。
各回、終了前30分間は会場からの質疑応答の時間を予定しています。
「文学」が好きな方も「将棋」が好きな方も、どなたもきっと楽しめるイベントです。


【日時】2024年9月16日 (月祝)
    第1部「太宰治、無頼派、そして文学史」 12:45開場 / 13:00開演
    第2部「将棋と文士の百年」       15:15開場 / 15:30開演

【会場】紀伊國屋書店新宿本店 3階アカデミック・ラウンジ

【参加方法】
無料でご観覧いただけるイベントです。
◆着席でのご参加(先着20名):前日9月15日(日)までにご予約のうえ、イベント当日は会場にお越しください。

【登壇者プロフィール】

第1部「太宰治、無頼派、そして文学史」

安藤 宏(あんどう・ひろし)
1958年東京都生まれ。日本近代文学研究者、東京大学名誉教授。
2012年刊行の『近代小説の表現機構』(岩波書店)でやまなし文学賞、角川源義賞を受賞。今年3月、研究題目「太宰治論」で日本学士院賞を受賞。
将棋については詳しくはないものの、『将棋と文学セレクション』に触発され、「そういえば......」という形で文学と将棋との関わりについて考えるきっかけとなった。
将棋と坪内逍遥の関係に触れた『自意識の昭和文学――現象としての「私」』(至文堂)、『「私」をつくる――近代小説の試み』(岩波書店)ほか著書多数。

斎藤 理生(さいとう・まさお)
1975年高松市生まれ。日本近代文学研究者、大阪大学大学院教授。本書ではⅡ部テーマ篇の「志賀直哉をめぐって」の解題を担当。
2016年の日本近代文学会での例会では「方法としての坂田三吉――織田作之助の作品と将棋」を口頭発表し、学術誌にも『【研究ノート】安吾・新興紙・棋戦――「坂口流の将棋観」「観戦記」の初出をめぐって』を寄せるなど、将棋と文学研究の旗手を務める。
編著に『放浪・雪の夜:織田作之助傑作集』(新潮社)、『「可能性の文学」への道 織田作之助評論集』(本の泉社)。著書に『小説家、織田作之助』(大阪大学出版会)、『太宰治の小説の<笑い>』(双文社出版)など。

第2部「将棋と文士の百年」

糸谷 哲郎(いとだに・てつろう)
1988年広島市生まれ。日本将棋連盟棋士、八段、棋士会副会長。
2006年にプロ棋士となり、2007年に大阪大学文学部入学、さらに大学院ヘ進み哲学を学ぶ。大学院在籍中2014年にタイトル「竜王」を獲得。2017年に修士課程修了、修士論文はドレイファスの存在論を主題とした。
将棋は早見え早指し、定跡にとらわれない自由な棋風。一方で将棋普及に奔走する姿がファンから愛されている。将棋界きっての読書家でスイーツ愛好家。
著書は『現代将棋の思想 一手損角換わり編』、『僕らの哲学的対話 棋士と哲学者』(戸谷洋志との共著)など。産経新聞で「ダニーの食読草紙」を連載中。

矢口 貢大(やぐち・こうだい)
1987年茨城県生まれ。本書の編者。日本近代文学研究者、明治大学・法政大学兼任講師。本書では編者として全体をコーディネートするとともに、横光利一『蠅』、川端康成『名人余香』、井伏鱒二『南豆荘の将棋盤』、江戸川乱歩『鉄人Q』、滝沢馬琴『春之駒象棊行路』の解題のほか、あとがきを執筆。
将棋の腕前はアマチュア二段。アマチュア正式免状には糸谷竜王(当時)の自筆署名があり、大切に保管している。

小谷 瑛輔(こたに・えいすけ)
1982年兵庫県生まれ。日本近代文学研究者、明治大学教授。本書では夏目漱石『坊っちゃん』、芥川龍之介『お母さん』、太宰治『彼は昔の彼ならず』の解題を担当。
将棋好きが高じ、将棋と日本文学を結びつけ真面目に研究中。2016年から、本書の元となる「将棋と文学研究会」を主宰するほどに。
著書に『小説とは何か?――芥川龍之介を読む』(ひつじ書房)。

【ご案内】
・着席ご予約のお客様の座席は自由席です。イベント当日は、開演時間までに3階アカデミック・ラウンジにご来場ください。
・開演時間に遅れた場合、着席ご予約のお客様でも座席をご用意できない場合がございます。開演時間までにご来場くださいませ。
・トークイベント中は撮影・録音を固くお断りいたします。
・お客様のご都合や交通機関の遅延により時間に遅れた方や、係員の指示に従っていただけない場合は、イベントへのご参加をお断りする場合がございます。
・不測の事態にともなう内容変更や中止のお知らせは、このページの更新および申し込み時にいただいたメールにて発信いたします。着席ご予約のお客様は必ず、メッセージをご確認ください。
・着席ご予約は各回定員になり次第、受付を終了させていただきます。ご予約満数の場合は立ち見にてご観覧いただけます。なお、このページでの受付終了のご案内は遅れる場合がございます。予めご了承ください。

イベント対象書籍
将棋と文学セレクション
将棋と文学研究会/秀明大学出版会