文学通信｜多様な情報をつなげ、多くの「問い」を世に生み出す出版社

研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://sekenbanasi.wordpress.com/2021/11/22/m2112/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。

○日時：2021年12月12日（日）16:00開会（Zoomは15:50頃開きます）、18:00閉会予定（途中休憩有）
○発表者：廣田 龍平 氏

○発表題目：『学校の怪談』以前の事　1980～90年代ホラー雑誌の読者投稿に広がる怪奇の世界
○発表要旨：
　1990年代に日本列島を席巻した「学校の怪談」は、常光徹が著した『学校の怪談』シリーズが起点になったと言われている。だが、従来の研究や学史的検討のなかでほとんど無視されてきた領域が存在する。それは1980年代後半から1990年代にかけて、少女雑誌に投稿された読者体験談の世界である。そうした記事をながめてみると、すでに大衆出版において、後に「学校の怪談」とカテゴリー化されるものが「恐怖体験」や「学校の七不思議」などの名目で集められていたことが分かってくる。
　本発表は、『ハロウィン』や『サスペリア』などのホラー漫画雑誌をはじめとして、『マイバースデイ』増刊号なども取り上げつつ、「花子さん」や「ババサレ」、「テケテケ」などに関わる新たな資料を紹介する。さらに本発表では、読者投稿が大衆出版のなかでどのような展開をしていたのか、大まかな見取り図を提供したいところだが、ほぼ確実に、発表者よりも詳しい方が大勢いるはずなので、そのような方々からむしろ情報を提供してもらうことを目指す。

○参加方法：Zoomを使用いたします。