岩手県立図書館:企画展「おらほのことば~橘正一没後80年~」(令和2年8月1日(土)~10月18日(日))

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら

https://www.library.pref.iwate.jp/ex/oraho/index.html

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盛岡市出身の方言学者・橘正一(たちばな しょういち)が39歳で没してから80年を迎えます。正一はことばを通じて民衆の思想・感情を知り、その歴史を明らかにしたいという思いで、闘病の傍ら全国の方言を研究しました。

日本の方言研究は明治期に一度盛んになり、昭和に入って再び興隆を見ました。当時からすでに方言の衰退は進み、やがては消え去るのではないかという懸念が強まっていました。それらを今のうちに収集し記録しておかなければ永久にその機会が失われてしまうと、半ば愛惜の念に駆られて多くの方言集が編まれたのだと、正一は言います。本企画展では正一の生涯をたどり、日本の方言研究について概観し、さらに岩手の方言を関連資料で紹介します。

全国各地で地方独特の言葉が影をひそめつつありますが、地方の特性・特色が盛んにアピールされる中、そこで使われる言葉――方言の持つ魅力もあらためて見直されていくはずです。地域に暮らす人々が用いてきた昔ながらの言葉を見つめなおし、言葉の豊かさを感じる機会となれば幸いです。


開催期間
令和2年8月1日(土曜日)~10月18日(日曜日)

会場
アイーナ4階
岩手県立図書館 展示コーナー