中丸禎子・加藤敦子・田中琢三・兼岡理恵編『高畑勲をよむ 文学とアニメーションの過去・現在・未来』(三弥井書店)

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加藤敦子氏、中野貴文氏よりいただきました。

9784838233663.jpg

本体価格 2800円
ISBN978-4-8382- 3366-3
発行年月 2020年4月
判形・製本
A5判・並製・359ページ

版元公式サイト
http://www.miyaishoten.co.jp/main/003/3-11/takahataisaowoyomu.html

紹介
かぐや姫が野を走り、ハイジがブランコに乗り、山田くんは空を飛ぶ、古典の再創造と高畑勲の世界。

【目次】
まえがき(中丸禎子)
◇シンポジウム◇「高畑勲の《世界》と《日本》」高畑勲氏インタビュー 
「新しい表現には、まだまだ先があるはずだ」(加藤敦子・兼岡理恵・田中琢三)
コラム 秋水一斗 風狂のアニメーション(加藤敦子)
◇座談会◇ 小田部羊一さん、中島順三さんを囲んで 
高畑勲さんとアニメーション制作という仕事(大谷泰三・加藤敦子・兼岡理恵・田中琢三・ちばかおり・中丸禎子・西岡亜紀)
コラム 日本アニメのレジェンドたちとの幸せな時間 (田中琢三)
◆商業アニメ制作用語集(ちばかおり・中丸禎子・大谷泰三)
高畑勲の《日本》
火と幽霊―『火垂るの墓』のアニメーション化について(細馬宏通)
コラム 「長じゅばん腰ひも」のゆくえ(中丸禎子)
個を持った少女の憂愁―『おもひでぽろぽろ』『かぐや姫の物語』の時間の表象(西岡亜紀)
走る女と忘れられた帝―『竹取物語』から『かぐや姫の物語』への継承と乖離(中野貴文)
「五コマ目」を紡ぐ
―四コマ漫画『ののちゃん』から『ホーホケキョ となりの山田くん』へ (兼岡理恵) 
物語・風流・浄瑠璃―芸能から読む『平成狸合戦ぽんぽこ』(加藤敦子)
『平家物語』読者としての高畑勲―アニメーション映画監督としての感性(鈴木 彰)
高畑勲と《世界》
◆桜井利和旧蔵ハイジ関連資料(大谷泰三)
マルコはハイジと夢を見る
―高畑勲による海外児童文学のテレビアニメ化とその演出(ちばかおり)
放送劇音楽としての『母をたずねて三千里』付随音楽(井上征剛)
「わたしはおうきくなりたくない」
―アストリッド・リンドグレーン『長靴下のピッピ』における赤毛と靴と長靴下(中丸禎子)
◆高畑さんからひとこと
ブックガイドから見た「世界」の「文学」
―無着成恭の選定と岩波・福音館の児童書(佐藤宗子)
幻燈劇としてのゲーテ『ファウスト』―視覚文化史をみわたしつつ(縄田雄二)
高畑勲とフランス文学―『ことばたち』と『木を植えた男を読む』をめぐって(田中琢三)          
高畑勲 関連年表(田中琢三)                      
あとがき(兼岡理恵)