和紙文化研究会9月例会(2019年9月21日(土)、小津和紙本社ビル 6階会議室)※見学は要申し込み

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://washiken.sakura.ne.jp/blog/
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※月例会見学ご希望の方は、上記公式サイトをご確認ください。


◆ 9月例会
日 時:9月21日(土)13:30 ~17:00
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室

13:00 ~ 13:30 フリートーク
※会員相互の情報交換の時間としてご利用ください。

13:30 ~ 14:40 第23回宍倉ゼミ 宍倉佐敏 会員(下記参照)
14:40 ~ 14:50 休憩
14:50 ~ 16:40 「越前の機械漉き和紙について」石川浩会員(下記参照)
16:40 ~ 16:50 事務連絡
16:50 ~ 17:00 片付け・退出
※当日の進行状況により、スケジュールが多少前後する場合がございます。予めご了承下さい。


第22 回 宍倉ゼミ            P C・プロジェクター・DMS使用

題 名「和紙 風土・歴史・製法(柳橋真著) -5『琉球紙と麻紙』」
               女子美術大学特別招聘教授 宍倉佐敏 会員

沖縄が琉球と呼ばれていた1609 年に薩摩の島津家に武力で侵入・支配され、中国貿易による利益を独占された結果、輸入に頼っていた品々を自ら生産することになり、紙も薩摩の紙演きから格の杉原紙や百田紙を輸入した。1686 年に紙の製法を伝授され、中央の首里だけでなく宮古、八重山、大島などに伝えられ各島で格紙が造られた。
その後神縄独自の芭蕉紙が1717 年に開発され公用紙に指定されて、生産は昭和十九年の空襲まで続いていた。
昭和五十一年に安部栄四郎の愛弟子である勝公彦が、首里で青雁皮を原料にして手漉き法を土地の若者に指導した。翌年勝一家は首里に移住して芭蕉紙の再現に取り組み、苦労して完成させた、この製法の様子を著者は古代紙の麻紙と同様な製法と判断したが、これは自然科学の眼で観ると疑問が残る。

会員発表                     PC・プロジェクター使用
題 名 「越前の機械漉き和紙について」            
             石川製紙株式会社 代表取締役社長 石川浩会員

①明治時代に始まった機械抄き和紙
・加藤覚太郎・・・・岡太製紙所→武生製紙所
・高野治郎・・・・・高野製紙所
②越前の機械抄きの変遷
明治から昭和・平成にかけて機械抄きメーカーの推移について
③現在の機械抄き製造について
石川製紙の抄紙機について
④機械抄き和紙(石川製紙など)による製品の紹介
機械抄き和紙で漉かれている商品の紹介

■プロフィール
石川製紙株式会社 代表取締役社長 石川浩
江戸時代から紙漉きをしている石川製紙の12 代目。平成25年より福井県和紙工業協同組合理事長、全国手すき和紙連合会アドバイザーなどを務め、越前和紙の魅力を国内外に発信している。石川製紙( 株) は昭和38年に手漉きから機械抄きに転向し、特注品の越前和紙を生産している。