2026(令和8)年度広島大学国語国文学会研究集会(2026年7月4日(土)、広島大学文学部B251教室)

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2026(令和8)年度広島大学国語国文学会研究集会

・とき  2026年7月4日(土) 9時45分~18時00分
・ところ 広島大学文学部B251教室

〔午前の部〕9時45分~12時30分
○趙 民涛(広島大学大学院 博士課程後期)
真名本『伊勢物語』の近世的再創造―猪熊本『真字伊勢物語』の辞書利用を中心に

○肖 建軍(広島大学大学院 博士課程前期)
三島由紀夫におけるデカダンス―デュアリズムの上にたゆたう表面としての美学―

○木野田 亮(広島大学大学院 博士課程前期)
金鶴泳『凍える口』論―吃音を巡る孤独の実態―

○蒙 英璨(広島大学大学院 博士課程後期)
谷崎潤一郎『蓼喰ふ虫』論―上海の「病気」を視座にして

〔午後の部①〕13時15分~15時15分
○陳 慶桐(広島大学大学院 博士課程後期)
堀辰雄『風立ちぬ』における「愛する女性」について
―「愛される男性」との相互生成的関係性に着目して―

○板倉 大貴(広島大学附属中学校高等学校)
   逆用のユートピア―花田清輝「クバニ王国考」試論

○刀田 絵美子(比治山大学)
中古・中世における副詞の副次的用法―「すこしの」を中心に―

〔総会〕15時15分~15時30分

〔午後の部②〕特別研究発表 15時30分~16時30分
○ダルミ カタリン(広島大学)
ビデオゲームで経験される村上春樹文学―翻案としての『YIIK: ポストモダンRPG』―
村上春樹文学のアダプテーション(翻案)が国内外で進むなか、近年では村上春樹の作品に着想を得たビデオゲームも登場している。一方、村上春樹のアダプテーション作品を対象とした研究は多様な形で展開されてきたものの、ビデオゲームというインタラクティブな媒体に着目した研究は依然として少ない。
本発表では、アメリカのAckk Studiosが2019年にリリースしたインディーゲーム『YIIK:ポストモダンRPG』を取り上げ、本ゲームを村上春樹文学の翻案として捉える可能性について検討する。具体的には、アダプテーション研究の視点に加え、ゲーム研究の手法、とりわけ榊祐一が提唱した「物語の水準」と「プレイ経験の水準」(「ビデオゲーム/物語/テレプレゼンス」『層―映像と表現』2008・8)の分析を通して、RPG(ロールプレイングゲーム)というインタラクティブな媒体において、村上春樹文学がどのように再構成され、プレイヤーに経験されるのかを考察する。さらに、こうした分析を踏まえ、グローバルなサブカルチャー空間における村上春樹文学の位置づけについても再検討を行いたい。


〔午後の部③〕特別講演 16時40分~18時00分
○佐々木 勇(広島大学)
日常語音と学習音とを区別した日本語音韻史―/eU/と/joU/との統合の場合―
日本語音韻史上、/eU/(「けう」「せう」等)と/joU/(「きよう」「しよう」等)とがまず統合され、その後、/jaU/(「きやう」「しやう」等)とも統合されて、現代語の/joR/((「きょう」「しょう」等))になった、と説かれる。これは、仮名文・仮名文書中に混在する漢語の仮名書き例と、訓点資料の訓点における異例を根拠としている。
しかし、仮名文・仮名文書では「㋑よう」表記例が無く、訓点資料に見られる仮名遣いの異例は、資料ごとに数例でしかない。
この問題点を解消するため、漢字・仮名交じり文中の漢字に、平仮名で振り仮名を付した文献群を調査対象とする。
また、日常語音と学習音とを区別して、/eU/と/joU/との統合史を描くことを試みる。


〔懇親会〕18時30分~20時00分
(ところ)学士会館レストラン ラ・ボエーム (会費)5,000円

※ 当日は紙資料の配布はありません。
※ 発表資料のダウンロード方法等については、広島大学日本文学語学講座HPをご覧ください。
※ お問い合わせ先  〒739-8522 東広島市鏡山1-2-3
 広島大学文学部日本文学語学研究室内 広島大学国語国文学会事務局
 電話:(082)424-6667(担当:下岡) E-mail:hdkkg@hiroshima-u.ac.jp