遊行寺宝物館:企画展「遊行寺の古筆」(令和8年5月16日(土)~7月6日(月))
展覧会情報です。
●公式サイトはこちら
https://yugyoji-museum.world.coocan.jp/tenran.htm
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※詳細は上記サイトをご確認ください。
広義では、古人の筆跡と称される古筆。主に平安から鎌倉における和様書道の優品をさしています。筆と墨を用いて漢字や仮名を表現する伝統的な芸術であり、文字の形や墨継ぎ、余白のバランスなどに、筆によって描かれる墨線の太さや濃淡、かすれにスピード感などの筆触が美しさとして愛でられてきたのです。宮家や公家が描き願を込めて奉納された筆跡や、武家が残した書状からは、連なるエピソードが見え隠れするのです。
さて、本展示では遊行寺に残る古筆を近世筆跡まで広げご紹介します。天平宝字3年(759)に中臣村屋連鷹取によって書写された増一阿含経巻第三十六からは端整な書風と伸びやかな筆線を感じ取れるでしょう。北朝四代後光厳天皇は遊行上人が住する寺に寺格を与え「清浄光寺」額の題字を下賜します。戦国動乱期の後陽成天皇は阿弥陀への帰依を六字名号に込め奉納するのです。全国に遊行した遊行上人の行状を描いた一遍上人縁起絵の詞書は、南北朝時代の公卿である三条公忠が威風ある筆跡にてしたためました。上冷泉家7代当主冷泉為和は、名筆書写の代表格である古今和歌集を遊行上人に奉納するため、筆の太細を極端に強調した力強い筆遣いである定家流の筆跡で書写したのです。遊行上人と交流した武家にも能筆家は多く、特に足利義昭は戦国時代の公家に通じる流麗で品格のある書風を見ることができます。また、時衆僧ながら能筆家として著名な素眼は新札往来を編纂します。文中からは南北朝時代に国行、来国俊、進藤五(国光)、藤三郎(行光)、五郎入道(正宗)、彦四郎(貞宗)といった山城来派と相州伝を代表する名刀工らが、広く名高い存在であった事がうかがえます。
このたびは、宮家・公家・武家の筆跡に加え、一遍聖絵や一遍上人縁起絵の納箱に書かれた由縁書き、名号碑や高札の筆跡まで一堂に公開します。遊行寺の古筆をお楽しみください。
■ 展示されている指定文化財 ■
重要美術品 色紙金字阿弥陀経(蝶鳥経) 平安時代
神奈川県指定重要文化財 紙本墨画淡彩 一遍上人像 南北朝時代
神奈川県指定重要文化財 紙本着色 一遍上人縁起絵 第一巻 南北朝時代
藤沢市指定重要文化財 紙本墨書 増壹阿含経 第三十六(善光朱印経) 奈良時代
■ 初公開 ■
新札往来 素眼筆 遊行43代尊眞の元禄2年(1689)極 紙本墨書 南北朝時代
入館料:一般(大学生・高校生含む)500円
遊行寺宝物館
〒2510001 神奈川県藤沢市西富1の8の1


















































































