野町和嘉 写真集『人間の大地』(Crevis)

野田尚稔さまよりいただきました。
公式サイトはこちら。
https://crevis.co.jp/publishing/humans_and_land/
【企画展】野町和嘉―人間の大地(世田谷美術館)のサイトはこちら。
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00225
3,960円(税込)
サイズ・B5変形
ページ数・232ページ
ISBN・978-4-911003-39-8
【内容】
野町和嘉がサハラに出会ったのは、1972年、25歳のときでした。地平線を見てみたいという冒険心からビザももたずにアルジェリアに向かい、サハラの大砂丘を目にしたのがきっかけです。このとき、広漠たる地に暮らす人々に魅了され、サハラを縦走、次いでナイルを取材。以降、世界各地で過酷な風土で生き抜くために神と向き合う人々に何度も足を運び、肉迫して取材した作品は、いずれも各国のグラフ誌に掲載され、また国際版の写真集を出版、世界に発信されました。
本書では、自ら「荒地願望症」という写真家の半世紀にわたる旅の軌跡を紹介します。内戦による政情不安のリビア、南スーダンや、外国人の取材が許可されないチベットなど、撮影を続けてきた地域の多くが今や足を踏み入れること自体、困難となっています。その一方で、携帯電話をはじめとする電子機器の急速な普及によって、伝統社会が劇的に変質したことで、野町が捉えた、大地にしっかり根を下ろし、深い信仰を支えに生きる人々の豊かな表情は、二度と撮影できない「人と大地のドキュメント」として貴重な記録となっています。本書は代表作を中心に、旅のエッセイも併載し、フォトジャーナリストとしての野町の足跡を辿ります。