渋谷区立松濤美術館「黙然たる反骨 安藤照 ―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家―」(2025年6月21日(土)~2025年8月17日(日))

展覧会情報です。
●公式サイトはこちら
https://shoto-museum.jp/exhibitions/208ando/
--------------------
※詳細は上記サイトをご確認ください。
会期 2025年6月21日(土)~2025年8月17日(日)
June 21, 2025-August 17, 2025
入館料 一般1,000円(800円)、大学生800円(640円)、
高校生・60歳以上500円(400円)、小中学生100円(80円)
※( )内は団体10名以上及び渋谷区民の入館料
※土・日曜日、祝休日及び夏休み期間は小中学生無料
※毎週金曜日は渋谷区民無料
※障がい者及び付添の方1名は無料
休館日 月曜日(ただし7月21日、8月11日は開館)、7月22日(火)、8月12日(火)
【渋谷駅前のモニュメント《忠犬ハチ公像》(初代)の作者、安藤照。没後80年を記念した本展は、彼の彫刻家としての活動を網羅的に紹介する東京では初となる回顧展です。
安藤は、数々の彫刻家がしのぎを削った昭和戦前期の彫刻界で活躍を期待された存在でした。1917年に東京美術学校に入学し、在学中の1921年に帝国美術院展覧会(帝展)で彫刻家としてデビュー。翌年に帝展特選、そして1926年には帝国美術院賞を受賞するなど、はやくから頭角をあらわします。1927年には帝展彫刻部の審査員に任命されたほか、1929年には中堅彫刻家の作品研究の場として結成した団体「塊人社」のリーダーとして活躍しました。そして、1934年には《忠犬ハチ公像》、1937年には《西郷隆盛像》(鹿見島県鹿児島市)と、現在も語り継がれるモニュメントを制作し彫刻家としての地位を築いていきます。しかし、その道半ばの1945年5月、渋谷区代々木の自宅兼アトリエが空襲にさらされ、安藤もその犠牲となりました。
本展では、誰もが知る《忠犬ハチ公像》の影に隠れ、これまで語られる機会の少なかった安藤照の生涯について、戦火をのがれた現存作品約30点のほか、関連する作家の作品とともに迫ります。
激動の彫刻界、そして戦争に向かう不安定な時代の中でも「ただ黙々と仕事をして居ります」と語った安藤の作品は、時世の雰囲気に逆らうかのごとく、素朴で静謐です。激しくうつろう社会を生きる現代のわたしたちにとって、時代と黙然と戦った安藤の彫刻は新鮮に映ることでしょう。】