野田研一編『耳のために書く―反散文論の試み』(水声社)

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山田悠介さまよりいただきました。
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公式サイトはこちら。
http://www.suiseisha.net/blog/?p=19533

A5判型/上製/328頁
価格 ¥4,950(本体¥4,500)
9784801007932
Cコード C0095

◆内容
近代とは"散文の時代"。グーテンベルクの印刷革命による"文字/活字の文化"の覇権は、言葉から"声"を奪い、それを"目"の言語へと変容させた。私たちは"声"なき"散文の時代"を生きて久しい。視覚化された言語が産み落とした"散文"とは何かを問い直し、記憶による思考から成る"声の文化"の行方を英米文学・日本古典文学・文化人類学・環境文学など多岐にわたる視座から探る試み。

◆目次
まえがき(野田研一)

第1部 テクストの"声"を聴く
視点なき思想―反散文論のほうへ(野田研一)
声の残響―ハーマン・メルヴィル『白鯨』の口誦性(関根全宏)
小説、舞台、教室―声が織りなす『フランケンシュタイン』 (中川僚子)
言葉の声(高山花子)

第2部 聴覚空間の文化
説話の第三極論―声と文字の往還(小峯和明)
文章の"型"の獲得―学校教育における美辞麗句集(湯本優希)
声と音のペダゴジー―音響共同体としての大学(佐藤壮広)
世界と「言葉」の正常な関係とは―インゴルドを手がかりとして(奥野克巳)

第3部 "声"から"声"へ
語りかける文学の予祝―島尾ミホと石牟礼道子を中心に(小谷一明)
野生の中へ―石牟礼道子の口承的な文学世界を翻訳するということ(ブルース・アレン)
石牟礼道子の「声音」の思想(山田悠介)
石牟礼文学における音読表現について―『あやとりの記』を中心に(徐嘉【ユウ】)
音読に抗して(中村邦生)

あとがき(野田研一)