田渕句美子『百人一首 編纂がひらく小宇宙』(岩波書店)

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田渕句美子さまよりいただきました。

百人一首.png

公式サイトはこちら。
https://www.iwanami.co.jp/book/b638606.html

刊行日:2024/01/19
ISBN:9784004320067
体裁:新書 ・ 262頁

目次

序 章 『百人一首』とは何か――その始原へ

第一章 『百人一首』に至る道
 1 勅撰和歌集というアンソロジー――撰歌と編纂の魔術
 2 八代集という基盤――「私」から複数の人格へ
 3 『三十六人撰』から『百人一首』へ――〈三十六〉と〈百〉の意味

第二章 『百人一首』の成立を解きほぐす
 1 アンソロジスト藤原定家の登場――編纂される和歌と物語
 2 『百人秀歌』と『百人一首』――二つの差異から見えるもの
 3 贈与品としての『百人秀歌』――権力と血縁の中に置き直す
 4 定家『明月記』を丹念に読む――事実のピースを集めて

第三章 『百人一首』編纂の構図
 1 『百人一首』とその編者――定家からの離陸
 2 配列構成の仕掛け――対照と連鎖の形成
 3 歴史を紡ぐ物語――舞台での変貌
 4 和歌を読み解く――更新される解釈
 5 『時代不同歌合』との併走――後鳥羽院と定家

第四章 時代の中で担ったもの
 1 歌仙絵と小倉色紙――積み重なる虚実の伝説
 2 和歌の規範となる――『百人一首』の価値の拡大
 3 異種百人一首の編纂――世界を入れる箱として
 4 『百人一首』の浸透――江戸から現代まで

終 章 変貌する『百人一首』――普遍と多様と

 『百人秀歌』 『百人一首』所収和歌一覧
 主要参考文献
 図版出典一覧
 あとがき