川崎浮世絵ギャラリー〜斎藤文夫コレクション〜「歌川広重 行書・隷書東海道 後期展」(2022年10月8日(土)〜11月13日(日))

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://ukiyo-e.gallery/current_event/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。


会期
後期:2022年10月8日(土)~11月13日(日)

開館時間
11:00~18:30 (入館18:15まで)

観覧料
一般500円
高校生以下無料
障がい者手帳をお持ちの方と、その介護者1名は無料


江戸時代を代表する浮世絵師の歌川広重は、特に東海道の名所風景を描いた「東海道五十三次」で知られ、生涯のうち20種以上もの東海道シリーズを残します。本展ではこのうち、俗に「行書東海道」「隷書東海道」と呼ばれる2つの東海道五十三次を一挙ご紹介します。
「行書東海道」は天保(1830-44)末期の作で、シリーズタイトルが、行書体で記されていることから、このように呼ばれています。「間判」という小さめの画面に、旅人たち(大名行列の武士・商人・巡礼など)や、働く人々(駕籠かき・馬子・旅籠や茶店の給仕)など、東海道にまつわる多種多様な人々が描かれているのが特徴です。
「隷書東海道」は嘉永4年(1851)頃の作で、シリーズタイトルが、隷書体で記されていることから、このように呼ばれています。宿場付近の風光明媚な景観を、大判の画面に広々と描いた作品が多いのが特徴です。また、雪景や雨景を絶妙に織り交ぜ、シリーズ全体が単調にならないような工夫がなされています。
これらの作品において広重は、名所風景、宿場の名物、旅人たち、沿道の人々などを生き生きと描き出しました。また、単なる風景画の枠にとどまらず、自然と人間が織りなす情趣までをも表現しました。
本展では、2つの東海道シリーズ全揃いを前期・後期に分け、同じ宿場の作品を見比べることができるよう、「行書東海道」と「隷書東海道」を並べて展示します。また、広重の出世作「東海道五拾三次之内」(保永堂版東海道)など、他の東海道シリーズからも名品数点を出展します。
さらに、特別公開として、2代歌川広重作「江戸名所図会 梅屋敷・川崎平間村平間寺・千駄ヶ谷」の版木を展示します。版木は役目を終えると別の絵に再利用するため、現存は非常に珍しく、浮世絵の制作の過程が分かる歴史的にも貴重な資料です。完成品の浮世絵も並べて展示します。この貴重な機会をお見逃しなく。