高田貫太『アクセサリーの考古学 倭と古代朝鮮の交渉史』(吉川弘文館)
Tweet高田貫太様より頂きました。
歴史文化ライブラリー522
ISBN: 9784642059220
四六判・並製・288ページ
2021年04月16日発行
定価:1,980円(本体1,800円+税)
公式サイトはこちら。
http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b561916.html
【内容説明】
古墳時代のさなか、日本列島では冠・耳飾り・飾り帯など貴金属のアクセサリーが流行した。新羅(しらぎ)・百済(くだら)・加耶(かや)など朝鮮半島の様々な社会から古代日本の倭へ贈られた品々には、いかなる意図が込められていたのか。発掘されたアクセサリーを紹介しながら、海を越える個人や集団の細やかなつながりや、それらを身に着けた人びとの群像を生き生きと描く。
【目次】
アクセサリーから読み解く―プロローグ
第一章 新羅・百済・大加耶のアクセサリー入門
1 垂飾付耳飾り―基本のアイテム〈新羅/百済/大加耶〉
2 冠―権威の象徴〈新羅/百済/大加耶〉
3 飾り帯―有力者の間でひろまる〈新羅/百済/大加耶〉
4 飾り履―儀礼と死者のために
5 首飾り、腕輪、指輪―多彩な装い
6 アクセサリーが演出するもの)
第二章 社会をつなぐ―四世紀後半~五世紀前半
1 倭の金銀アクセサリーのさきがけ
2 新羅と倭の兄弟龍
3 新羅から倭へ派遣された高位の人物か
4 大加耶の耳飾りに魅せられた人びと
5 百済と倭をつなぐ
6 倭系古墳に副葬された百済の冠帽と飾り履
第三章 交流と葛藤を演出する―五世紀後半
1 高句麗の進攻をしめす
2 新羅と加耶のはざまで
3 新羅と北部九州をつなぐ
4 倭のトレンドアクセサリー
5 倭王権の外交の一翼を担って
6 大加耶と百済のはざまで)
第四章 緊迫した情勢の中で―六世紀
1 キャスティングボードをにぎる
2 百済と倭の蜜月な関係をしめす
3 贈ったのは百済か新羅か
4 朝鮮半島の前方後円墳から出土した「倭」の冠
5 大加耶と新羅のひとときの交流
6 耳飾りからみた「磐井の乱」
7 沖ノ島に奉献された新羅の指輪
8 百済と倭の官人が身に着けた耳飾り)
アクセサリーがつむぐ―エピローグ
あとがき
参考文献
写真提供機関