京都国際マンガミュージアム・日文研共同企画展「メキシコの知られざる大衆漫画「イストリエタ」展 ‐民俗文化としての漫画表現‐」【シンポジウム・雑賀忠宏氏(京都精華大学 国際マンガ研究センター 研究員)12月7日(土)12月8日(日)】(令和元年12月7日(土)~令和2年2月25日(火)、京都国際マンガミュージアム2階 ギャラリー4)

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
http://topics.nichibun.ac.jp/pc1/ja/sheet/2019/11/29/s001/

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本展示はメキシコで生まれ育った漫画文化である「イストリエタ」のあゆみと、その世界を紹介します。

1 開催期間
令和元年12月7日(土)~令和2年2月25日(火)

2 会  場
京都国際マンガミュージアム2階 ギャラリー4

3 展示趣旨
 19世紀から20世紀にかけて、メキシコで風刺画や娯楽読み物、広告や教育などにまたがり、民衆の漫画文化へと広がっていった「イストリエタ」。その歴史的なあゆみと多彩なジャンル、そして現在の姿を、作品の原画やそれぞれの時代の雑誌・新聞とともに紹介します。
 メキシコ社会のなかで、市井の人々の生活と強く結びついて広がっていった民俗文化としての漫画のかたちを御覧ください。

※本展は国際日本文化研究センターの機関拠点型基幹研究プロジェクト「大衆文化の通時的・国際的研究による新しい日本像の創出」の成果として開催されます。


4 展示内容  
作品原画,新聞,雑誌資料など約100点。
◆「イストリエタ」の歴史
19世紀のルーツから20世紀初頭の確立,そして第二次世界大戦期の黄金時代を経て戦後の出版産業の動きまで、「イストリエタ」がたどってきた歴史を、原画や各時代の資料とともに振り返ります。

◆「イストリエタ」の多彩な世界
「イストリエタ」が描き出してきた多彩な世界を,「ユーモア」・「ロマンス」・「ヒロイン」・「子供たち」・「ヒーロー」・「チャロ(メキシコのカウボーイ)」・「教育」の7つのテーマに分けて紹介します。

◆「ネオ・モネロス」と現代の「イストリエタ」
今日のメキシコで活躍する、「イストリエタ」作家=「モネロス」の新世代たち。彼らの作品をもとに、現代のイストリエタの姿を紹介します。

5 料  金
無料(ただし,ミュージアム入場料〔大人800円、中高生300円、小学生100円〕は別途必要)

6 主  催
京都国際マンガミュージアム/京都精華大学国際マンガ研究センター/国際日本文化研究センター

7 関連イベント
シンポジウム「メキシコの知られざる大衆漫画「イストリエタ」-民俗文化としての漫画表現-」

内  容:
歴史的な資料に基づくメキシコ・イストリエタの研究を切り開いたアウレコエチェア氏とバルトラ氏、そしてメキシコでは唯一のイストリエタ博物館を立ち上げたソト館長をお迎えして、メキシコ大衆イストリエタの性質、歴史、そしてその表現方法の発展について議論します。
※スペイン語-日本語の逐次通訳が行われる予定です。

日  時:12月7日(土)午後1:30~4:30
       8日(日)午後1:30~3:30
場  所:京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール
料  金:無料 ※ただし、ミュージアム入館料は別途必要

講 演 者:
Juan Manuel Aurrecoechea 
(ファン・マヌエル・アウレコエチェア)独立系研究者。
メキシコ映画、写真、イストリエタ、カリカチュアやアニメーションの歴史研究。

Armando Bartra
(アルマンド・バルトラ)メトロポリタン自治大学・ソチミルコ校教授。
農民運動や土地所有問題の研究と同時に、メキシコの映画やイストリエタの研究。

Rubén Eduardo Soto Díaz
(ルベン・エドゥアルド・ソト・ディアス)メキシコ漫画博物館館長。
カリカトゥリスタ(漫画家)とイストリエタ研究。

雑賀忠宏
京都精華大学 国際マンガ研究センター 研究員
「悪書追放運動」をはじめとするマンガの社会問題化の時期に焦点を当てて研究。

Ronald Stewart
(スチュワート・ロナルド)大東文化大学 社会学部社会学科 教授。
政治的な風刺画など、漫画研究。

山本忠宏 
国際日本文化研究センター客員准教授・神戸芸術工科大学芸術工学部 助教。
まんが表現史、写真表現研究。

Alvaro D. Hernandez H.
(アルバロ・D・エルナンデス・H) 国際日本文化研究センタープロジェクト研究員。
日本アニメや漫画などのファン文化研究。

定  員:各120名(先着順)
参加方法:事前申込不要。当日午前10時より館内で整理券配布。

8 参  考
◆「イストリエタ」とは
 中南米のスペイン語圏で用いられる,現地の漫画を意味する言葉です。スペイン語の「イストリア」が「歴史」や「物語」を意味するのに対し、「イストリエタ」という言葉には「歴史になりきれないもの」、あるいは「小さな物語」といったニュアンスがあります。なかでもメキシコではイストリエタが盛んに描かれ、人々の人気を集めました。日文研では近年大衆文化研究に力を入れており、「新しい日本のイメージ」を探りだそうと試み、成果を挙げています。イストリエタ研究は民衆史の側面からなされており、そのイストリエタを紹介する本展は、民俗文化として漫画を研究するという視点を再確認させてくれる重要な資料を紹介する展示となります。