岡崎市美術博物館 令和元年度 企画展「鶴田卓池と三河の俳諧-蕉風俳諧の系譜」【服部直子氏、寺島徹氏、加藤定彦講演会あり】(令和元年9月28日(土)~令和元年11月10日(日))

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.city.okazaki.lg.jp/museum/

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【三河地方には鶴田卓池が自ら絵を描き俳句の賛を入れた掛軸・扇子・屏風が各地に伝わっています。そのことは卓池が多くの人に慕われたことを物語っています。卓池は江戸時代後期に三河で活躍した俳人です。岡崎菅生の紺屋に生まれましたが、俳諧で頭角を現し、三河を代表する存在になります。その系譜は松尾芭蕉の蕉風開眼の地とされる名古屋でその伝統を引き継いだ加藤暁台、さらに井上士朗に師事しました。士朗亡きあとは三河や遠州にも多くの門人を擁し、広く名が知られるようになりました。俳句の天保四老人の一人に数えられることもあります。

 本展は松尾芭蕉から卓池登場に至るまでの三河俳諧の歴史を辿るとともに、卓池の生涯を画賛の作品と句集で紹介します。卓池以外の天保四老人が江戸・京に出たのに対し、卓池はあくまで岡崎を活動の拠点としました。その点は地方の時代を開いた先駆者ですが、その蕉風継承者としての存在は地方文人の域を越え、高く評価されるべきでしょう。軽妙な卓池の俳画と俳句の魅力をお楽しみください。

かゞやきの ますばかりなり けふの月  卓池】

主催:岡崎市美術博物館・中日新聞社

協賛:岡崎信用金庫

休館日:毎週月曜日※ただし10月14日(月曜日・祝日)、11月4日(月曜日・祝日)は開館、10月15日(火曜日)、11月5日(火曜日)

開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

会場:岡崎市美術博物館

観覧料:一般[高校生以上]500円/小中学生250円
*未就学児は無料
*岡崎市内の小中学生は無料(わくわくカードまたは学生証を提示)
*岡崎市内在住の65歳以上は無料(住所・生年月日のわかる証明書等を提示)
*各種障がい者手帳の交付を受けている方及びその介助者1名は無料
*展覧会限定フリーパスLimi-pass(リミパス)は750円で販売

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講演会
(1) 「江戸時代前期の岡崎の俳諧―岡崎と蕉風―」 
日時/令和元年10月5日(土曜日) 午後2時~
講師/服部直子氏(愛知県立大学非常勤講師)

(2) 「暁台・士朗と卓池について」
日時/令和元年10月12日(土曜日)  午後2時~ 
講師/寺島徹氏(金城学院大学教授)

(3) 「俳人卓池の人と作品―俳と画と旅―」
日時/令和元年10月27日(日曜日)  午後2時~ 
講師/加藤定彦氏(立教大学名誉教授)

※講演会共通
会場/当館1階セミナールーム
定員/先着70名(いずれも当日午後1時30分から整理券配布・開場)、聴講無料