古代文学会9月例会(第701回)(2018年9月1日(土)午後2時〜5時、共立女子大学 神田一ツ橋キャンパス 本館 823教室)
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日 時 : 2018年9月1日(土)午後2時〜5時
場 所 : 共立女子大学 神田一ツ橋キャンパス 本館 823教室
(https://www.kyoritsu-wu.ac.jp/access/)
発表者 : 稲生知子 氏
題 目 : 『尾張熱田太神宮縁起』の「風俗歌」
【要 旨 :
『尾張熱田太神宮縁起』(以下、『寛平縁起』)は、寛平期に尾張国府で編纂された、熱田社の根本縁起である。『日本書紀』の記事をベースにした日本武尊東征を軸に、剣が熱田社で祀られる由来を描く。その中に「風俗歌」として位置づけられる歌群がある。東征を終えた日本武尊が宮酢姫のもとに帰ってきた際に歌われた、「月水」をめぐる贈答歌である。元の歌は『古事記』にのみ記される歌で『日本書紀』にはなく、その理由はこれまでたびたび議論されてきた。そのような歌がなぜ『寛平縁起』に「風俗歌」として書かれなければならなかったのだろうか。同時代の「風俗歌」との比較、当該歌の独自句を分析することによって、ヤマトタケルの〈神話〉の新たな一面を探ってみたい。】
司 会 :佐竹美穂 氏