国文学研究資料館2025年度「古典の日」講演会【1.建部綾足(たけべあやたり)『折々草(おりおりぐさ)』の魅力 講師:木越 俊介、2.王朝文学と舶来ブランド品 講師:河添 房江】(2025年11月1日(土)14:40~17:00、国文学研究資料館2階大会議室)※要申込

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詳細・お申込みはこちら。
https://www.nijl.ac.jp/event/lecture/2025/11/18-2025.html

以下のフォームよりお申し込みください。
https://forms.office.com/r/zSzLb5FC61


講演内容
1.建部綾足(たけべあやたり)『折々草(おりおりぐさ)』の魅力 講師:木越 俊介
明和8年(1771)に成立した『折々草』は、全36 話からなる散文の小品集。紀行的、記録的なものや物語的なものまで、いずれも淡々とした筆致の中にイメージを喚起する力があります。今回は数話から作品の魅力を探り、作者の横顔にも触れたいと思います。

2.王朝文学と舶来ブランド品 講師:河添 房江
国風文化の華とされる『源氏物語』『枕草子』など王朝文学には、しかし意外なほど「唐物」とよばれる舶来ブランド品が登場し、重要な意味を担っています。香料や瑠璃や紙、珍獣など唐物がどのように語られるか、そして絵画に描かれるのか、解説いたします。

講師紹介
■木越 俊介(当館教授)
江戸時代中後期の小説、特に「読本」と呼ばれるジャンルを中心に、地誌・奇談などにも興味を広げて研究している。さらに、書籍の出版・流通や当時の版権などについても調査している。 著書に『江戸・大坂の出版流通と読本・人情本』(清文堂出版、2013)、『知と奇でめぐる近世地誌』(平凡社、2023)などがある。

■河添 房江(東京学芸大学名誉教授)
専門は平安文学、唐物研究、源氏享受史。主な著書に『源氏物語と東アジア世界』(NHKブックス)、『光源氏が愛した王朝ブランド品』( 角川選書)、『唐物の文化史』( 岩波新書)、『源氏物語越境論』( 岩波書店)、『紫式部と王朝文化のモノを読み解く』( 角川ソフィア文庫) がある。