「美術工芸品に用いられた画絹及び染織品の組成にかかる共同研究」成果報告会(2025年7月29日(火) 13:00〜17:00、東京文化財研究所セミナー室)

研究会情報です。
●公式サイトはこちら
https://www.tobunken.go.jp/info/event/2025/0729/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。
【東洋・日本の絵画作品の伝統的な基底材の一つに絹(画絹)があります。画絹は、被服などと異なり消耗が少なく、大半が平織で作品同士を比較しやすいため、その画絹の織組成や糸の形状を調べることで、美術史的な観点、材料や技術の歴史や変遷を把握できます。東京文化財研究所と東京国立博物館は平成31(2019)年に共同研究の覚書を締結し、東京国立博物館所蔵作品を中心に、デジタルマイクロスコープを用いた絹本絵画の撮影と調査を遂行し、その成果をデータベースとして公開してきました。(公開データベースはこちら)今回の報告会ではこの研究における調査手法の紹介と、各時代の絵画作品の画絹についての事例を報告し、ディスカッションを行います。美術史、文化財修復などがご専門、関心のある方のご参加をお待ちしております。】
主催 東京文化財研究所、東京国立博物館
日時 2025年7月29日(火) 13:00〜17:00
場所 東京文化財研究所セミナー室
申込締切 2025年7月22日(火)
スケジュール
13:00~13:20 趣旨説明
江村知子(東京文化財研究所)
13:20~14:00 「デジタルマイクロスコープを用いた画絹調査方法の紹介とその精度の検討について」
早川典子・菊池理予・山田祐子(東京文化財研究所)
休憩
14:20~14:40 「事例①古代中世絵画の画絹-いわゆる「室町絹」までの編年」
土屋貴裕(東京国立博物館)
14:40~15:00 「事例②江戸時代の画絹と特殊な基底材」
安永拓世(成城大学)
15:00~15:20 「事例③近代絵画の画絹―仏画研究の立場から」
古川攝一(東京国立博物館)
15:20~15:40 「事例④中国絵画の様式研究と画絹調査―南宋時代を例に」
植松瑞希(東京国立博物館)
休憩
16:00~17:00 コメント・ディスカッション
コメンテーター:泉武夫(東北大学名誉教授)