彦根城博物館:令和5年度彦根藩資料調査研究会公開シンポジウム殿様と家臣たちの日常―「側役日記」から見る井伊家10代直幸の政務―(令和6年3月24日(日)午後1時~4時30分、能舞台正面見所)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://hikone-castle-museum.jp/news/14083.html

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※詳細は上記サイトをご確認ください。


 彦根城博物館では、令和3年度から5か年計画で、「殿様の日常生活」の解明を研究テーマとする彦根藩資料調査研究会を組織しました。本研究会は、国から文化芸術振興費補助金(文化観光拠点施設を中核とした地域における文化観光推進事業)を受けて、外部の日本史研究者と共同で、井伊家当主(殿様)の生活実態の全体像の解明に取り組んでいます。
 本研究会が主な分析対象としている史料が「側役日記(そばやくにっき)」(彦根藩井伊家文書)と呼ばれる、殿様の側近くでその政務活動を補佐した側役(彦根藩士)が記した業務日誌です。この日誌は、御殿の政務空間における殿様の行動を具体的に伝える重要な史料です。当館に約70冊が伝来し、このうち半数以上が井伊家10代当主直幸(なおひで)の時代に連続して作成されていることから、本研究会ではまず井伊直幸に焦点を当てて分析を進めてきました。
 計画の3年目となる令和5年度はこれまでの成果を広く公開する研究会を開催します。研究会は、広く市民等も参加可能な場とするため、公開シンポジウムの形式をとります。テーマは「殿様と家臣たちの日常」です。政務をはじめとする殿様の行動は多くの家臣により支えられましたが、中でも家老や用人、側役や近習といった家臣が中核的な役割を担いました。本シンポジウムでは、彼らがどのように殿様を支えていたのかを「側役日記」から具体的に明らかにすることにより、御殿における「殿様の日常」に迫ります。


令和6年(2024年)3月24日(日) 午後1時~4時30分
会 場  彦根城博物館 能舞台正面見所
定 員  100名(当日受付・先着順、受付は午後0時30分~)
資料代  500円
 ※展示室の入室には別途観覧料が必要です。  一般500円

タイトル・発表者

「殿様と近習―そのはたらきを考える―」
発表者:有坂道子氏(京都橘大学文学部教授)
「殿様と家老」
発表者:三宅正浩氏(京都大学大学院文学研究科准教授)
「殿様と用人」
発表者:渡辺恒一(当館学芸員)

関連企画
 「殿様と家臣たちの日常 ―家老・用人・側役―」と題して、シンポジウムで取り上げる古文書を展示しています。
 会 場:彦根城博物館 展示室6
 会 期:令和6年2月17日(土)~令和6年4月21日(日)