國學院大學博物館:春の特別列品「土御門家がみた宇宙-江戸時代の天文観測」(令和5(2023)年4月1日(土)~5月14日(日))
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http://museum.kokugakuin.ac.jp/special_exhibition/detail/2023_tsuchimikado.html
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※詳細は上記サイトをご確認ください。
会期 会期:令和5(2023)年4月1日(土)~5月14日(日)
会場 國學院大學博物館 企画展示室
入館料 無料
土御門家は、平安中期の陰陽師・安倍晴明を受け継ぐ支流の一つで、代々、陰陽家として主に天文道をもって朝廷に仕えた公家です。徳川家康の将軍就任に際して、土御門久脩が室町幕府の先例にならい、陰陽道の祭祀である「天曹地府祭」を挙行したことを契機に、同家は朝廷・幕府における祭祀主催者としての地位を築き始めました。天和3年(1683)、徳川綱吉の朱印状と霊元院(霊元上皇)の綸旨をもって陰陽道本所となってからは、職札の発行や触頭の設置をもって諸国の陰陽師を統括しました。
土御門家の家職の一つに「天文密奏」があります。古代から日蝕・月蝕・彗星などは天皇の身体や社会に害を及ぼす兆候と考えられ、祭祀や祈祷が行われてきました。國學院大學図書館には、こうした「天文密奏」やその根拠となる天文観測の実態を伝える史料が所蔵されています。「土御門家記録」は60点を超える史料群で、特に嘉永6年(1853)と安政5年(1858)の彗星の観測記録は、観測から勘文の作成にいたる過程を詳細に知ることのできる貴重なものです。
本展は、春の特別列品としてそれらを初公開し、特に近世における天文学を古典籍や古文書を通して概観しようと思います。