姫路文学館:企画展「没後40年記念 歌人安田青風展」(令和5年1月14日(土)~3月26日(日))

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://www.himejibungakukan.jp/events/event/yasudaseifu2023/

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※申し込み等は上記サイトをご確認ください。


会期 令和5年1月14日(土曜日)~3月26日(日曜日)

休館日:毎週月曜日、2月24日(金曜日)、3月22日(水曜日)
開館時間:午前10時~午後5時(入館は4時30分まで)

観覧料 一般310円、大学・高校生210円、中学・小学生100円 (常設展料金)

会場 姫路文学館 北館


兵庫県揖保郡太子町生まれの歌人安田青風。わずか十四歳にして小学校の准訓導(教員)となって間もなく短歌を作り始め、八十七歳で亡くなるまで、七十年以上にわたり歌とともに生涯を送りました。その人生は、明治から昭和に至る激動の時代のなかで常に歌を通して自らの心に向き合い、真理を求めつづける「歌の道」というべき、真摯な姿勢に貫かれていました。
十四歳の時に出会った初恋の少女と結婚するまでの青春期。師範学校時代の青風は、三木露風ら中央の詩人たちと交流し、その苦しい恋を多くの詩歌に詠んだ早熟な投稿少年でした。
二十一歳で教職に就き、大正デモクラシーのさなか、ペスタロッチやデューイを理想とする新しい時代の教師として先頭に立ち、社会教育、生涯教育を啓蒙するため、赴任した各地で果敢に行動した壮年期。
そして終戦。既に五十代を迎えていた青風は、荒廃した人々の心に、短歌によって灯をともすべく、再びいち早く行動します。昭和二十一年、長男章生(一九一七-一九七九)とともに歌誌「白珠」を創刊。「知的抒情」を掲げた同誌の成長は、青風のその後の生き方を如実に物語っているといえます。
「一燈園」の創始者である西田天香や、石丸梧平、真渓涙骨ら宗教家とも交流し、生得の求道精神を磨き上げていった青風の歌には、年齢を重ねるごとに思想性が深まり、そこに老境のユーモアや軽みが加わって独自の歌の世界をひらきました。
教え子の一人であった随筆家の岡部伊都子は、青風を「清澄な風のように、透明な存在」と評しました。その名のとおり「青い風」のように多くの詩心を揺り動かした歌人がこの世を去って四十年。その豊かな人生の遍歴と味わい深い歌の魅力に迫ります。


【記念講演会】
「祖父安田青風を語る」

日時 令和5年1月14日(土曜日)午後1時30分~3時(開場は1時)
講師 安田純生氏(歌人、「白珠」代表、安田青風孫)
定員 100人(事前申込不要・当日先着順)