さかい利晶の杜:企画展「『冬柏(とうはく)』-『明星』の精神を貫いた理想郷-」(令和2年12月5日(土)〜令和3年1月31日(日))【記念講演会「『冬柏』:『明星』の理想の世界追求の集大成」西村富美子 氏(三重大学名誉教授)12月19日(土)午後2時~ ※要申し込み】
Tweet展覧会・講演会情報です。
●公式サイトはこちら
https://bit.ly/37N24nM
--------------------
※講演会の申し込みは上記サイトをご確認ください。
会 期 令和2年12月5日(土)- 令和3年1月31日(日)
※休館日 12月15日、12月29日~1月3日、1月19日
開館時間 午前9時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
会 場 さかい利晶の杜 企画展示室
観 覧 料 一般300円、高校生200円、小中学生100円
*「与謝野晶子記念館」「千利休茶の湯館」の観覧券で企画展もご覧いただけます。
2020年は、与謝野晶子と寛が中心となって刊行した雑誌『明星』創刊120年になります。また雑誌『冬柏』創刊90年の年でもあります。『冬柏』は、椿の「語原の字」で「トウハク」と読みます。昭和期における『明星』とも言われ、晶子と寛を中心とした新詩社同人の表現の場として、昭和5年(1930)に創刊されました。そして、二人の没後も弟子たちに引き継がれ昭和27年(1952)まで刊行されました。
『冬柏』が刊行された昭和初期、すでに新詩社は歌壇の中心ではありませんでした。また、『明星』に比べて『冬柏』には装幀の華やかさや著名な執筆者が少ないことから、近代短歌史でもほとんど評価されませんでした。しかし、そこには、晩年の晶子の動向や作品を詳細に辿ることができるとともに、太平洋戦争に向かう戦時体制の中で、個性と自由の精神を貫き続けた『明星』以来の理想の世界がありました。近年、『冬柏』の価値が見直され復刻版の刊行によって研究の進展が期待されています。
本展では、晶子たちが最後まで自らの表現の場として守り続けた『冬柏』がどのような雑誌かを明らかにします。復刻版刊行の原本となった弟子の宮元尚(みやもとひさし、熊本県球磨郡多良木町)旧蔵の『冬柏』をはじめ、晶子が『冬柏』に発表した歌の自筆掛軸や原稿、同人たちの歌集や書簡などを展示し、『冬柏』の魅力を知っていただく機会となれば幸いです。
主催 堺市
協力 与謝野晶子倶楽部
〈記念講演会〉
『冬柏』:『明星』の理想の世界追求の集大成
・日時 12月19日(土)午後2時~3時30分
・講師 西村 富美子氏(三重大学名誉教授)
・会場 さかい利晶の杜 講座室
・定員:20名(先着順)
・料金:300円(展示観覧含む)