読者はがきより(2020.6.29)★ 小林ふみ子・中丸宣明編『好古趣味の歴史 江戸東京からたどる』(文学通信)

このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

18世紀半ばから江戸初期へ遡る好古の考証随筆があり、そのさまざまな記述が近代へ流れ込む様相、刺激的です。一気に読んでしまいます。端午の節句「印地打」で死人が出たことをはじめ、知らなかったことが多く、江戸の硬軟の価値が交ざり合って、鷗外、漱石、荷風等へつながるところ、一気に現在の「私」へなだれ込む感じに昂奮します。

--------

ありがとうございました!
本書の詳細は以下よりご覧下さい。

●2020.06月刊行
文学通信
法政大学江戸東京研究センター・小林ふみ子・中丸宣明編
『好古趣味の歴史 江戸東京からたどる』(文学通信)
ISBN978-4-909658-29-6 C0095
A5判・並製・272頁
定価:本体2,800円(税別)