学会・雑誌案内★『歴史情報学の教科書』全文公開
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※人文情報学に関する学会・学会誌をご紹介します。
■海外
Alliance of Digital Humanities Organization(ADHO)
ALLC・ACH・SDH/SEMIの連合で作られ、現在では世界各地のDH学会の連合体となっている。年1回、最大の国際会議を開催。
▶学会HP https://adho.org/
なお、この関連団体としては現在下記のような団体がある。
The European Association for Digital Humanities
ヨーロッパDH、旧ALLC(Association for Literary and Linguistic Computing)。
▶学会HP https://eadh.org/
Association for Computers and the Humanities(ACH)
▶学会HP https://ach.org/
Canadian Society for Digital Humanities / Société canadienne des humanités numériques (CSDH/SCHN)
カナダ ▶学会HP http://csdh-schn.org
Australasian Association for Digital Humanities (aaDH)
オーストラリア ▶学会HP https://aa-dh.org/
Digital Humanities Association of Southern Africa (DHASA)
南アフリカ ▶学会HP http://digitalhumanities.org.za/
Taiwanese Association for Digital Humanities (TADH)
台湾 ▶学会HP http://tadh.org.tw/en/
■学会誌
DIGITAL HUMANITIES QUARTERLY(DHQ)
▶学会HP http://www.digitalhumanities.org/dhq/
ADHOによって刊行されているDH分野のオンライン査読誌。掲載記事はすべてオープンアクセスで公開される。
Digital Scholarship in the Humanities (DSH)
▶学会HP https://academic.oup.com/dsh
ADHOの委託のもと、オックスフォード大学出版局により刊行されているDH分野の査読誌。ADHOの会員はオンラインで記事を購読できる。
JOURNAL OF THE TEXT ENCODING INITIATIVE
▶学会HP https://journals.openedition.org/jtei/
人文学資料の構造化記述ガイドラインの策定団体Text Encoding Initiative(TEI)によって刊行されるオンライン査読誌。
■日本
人文科学とコンピュータ研究会(IPSJ SIG Computers and the Humanities)
情報処理学会(https://www.ipsj.or.jp/)の研究会のひとつ。国内最大のシンポジウム「人文科学とコンピュータシンポジウム(通称「じんもんこん」)」を年1回、通常の研究会を年3回開催している。研究会ごとに予稿集を発行。また、シンポジウムは査読付き予稿集として刊行されている。2年に1度ほど、情報処理学会論文誌で人文科学とコンピュータを特集。
▶学会HP http://www.jinmoncom.jp/
▶刊行物アーカイブ https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_snippet&index_id=4961&pn=1&count=20&order=7&lang=japanese&page_id=13&block_id=8
日本デジタル・ヒューマニティーズ学会
Japanese Association for Digital Humanities(JADH)
ADHOに加盟している団体。国内での総会が年1回開催される。英語論文誌『The Journal of the Japanese Association for Digital Humanities』に加え、日本語論文誌『デジタル・ヒューマニティーズ』を刊行。
▶学会HP https://www.jadh.org/
▶刊行物アーカイブ(J-STAGE)
Journal of the JADH:https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jjadh/-char/en
デジタル・ヒューマニティーズ:https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jadh/list/-char/ja
情報知識学会
図書館情報学に近い分野の研究が多い。年次大会と情報知識学フォーラムを年1回、そのほかに部会・研究会・懇話会が活動している。学会誌『情報知識学会誌』を年4回刊行。全号Web上でオープンアクセス。
▶学会HP http://www.jsik.jp/
▶刊行物アーカイブ http://www.jsik.jp/?archive
アート・ドキュメンテーション学会
美術館・博物館の関係者が多い。大会を年1回、研究会を2〜4回開催。学会誌は、会員のみ配布の『アート・ドキュメンテーション通信』(季刊)、『アート・ドキュメンテーション研究』(年刊)などを刊行。
▶学会HP http://www.jads.org/
デジタルアーカイブ学会
近年のデジタルアーカイブの隆盛を受けて作られた学会(2017年設立)。大会を年1回、そのほかにシンポジウム、定例研究会、部会、支部などが活動している。学会誌『デジタルアーカイブ学会誌』は年4回刊行。全号J-STAGE上で閲覧可能。
▶学会HP http://digitalarchivejapan.org/
▶刊行物アーカイブ(J-STAGE) https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsda/-char/ja
漢字文献情報処理研究会
特に東洋学におけるデジタル化や研究技法を検討。大会を年1回、シンポジウムを年1回程度開催。機関誌『漢字文献情報処理研究』を年1回刊行。
▶学会HP http://jaet.sakura.ne.jp/
▶刊行物アーカイブ http://jaet.sakura.ne.jp/?%E5%87%BA%E7%89%88%E7%89%A9
東洋学へのコンピュータ利用
学会ではないが、年に一度研究セミナーを開催し、予稿集を発行している。
▶刊行物アーカイブ http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/seminars/oricom/
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【全体目次】
ご挨拶○新たな学の創成に向けて(久留島 浩)
はじめに(後藤 真)
chapter1 人文情報学と歴史学
後藤 真(国立歴史民俗博物館)
chapter2 歴史データをつなぐこと―目録データ―
山田太造(東京大学史料編纂所)
chapter3 歴史データをつなぐこと―画像データ―
中村 覚(東京大学情報基盤センター)
●column.1 画像データの分析から歴史を探る―「武鑑全集」における「差読」の可能性―
北本朝展(ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター/国立情報学研究所)
chapter4 歴史データをひらくこと―オープンデータ―
橋本雄太(国立歴史民俗博物館)
chapter5 歴史データをひらくこと―クラウドの可能性―
橋本雄太(国立歴史民俗博物館)
chapter6 歴史データはどのように使うのか―災害時の歴史文化資料と情報―
天野真志(国立歴史民俗博物館)
●column.2 歴史データにおける時空間情報の活用
関野 樹(国際日本文化研究センター)
chapter7 歴史データはどのように使うのか―博物館展示とデジタルデータ―
鈴木卓治(国立歴史民俗博物館)
chapter8 歴史データのさまざまな応用―Text Encoding Initiative の現在―
永崎研宣(人文情報学研究所)
chapter9 デジタルアーカイブの現在とデータ持続性
後藤 真(国立歴史民俗博物館)
●column.3 さわれる文化財レプリカとお身代わり仏像―3Dデータで歴史と信仰の継承を支える―
大河内智之(和歌山県立博物館)
chapter10 歴史情報学の未来
後藤 真(国立歴史民俗博物館)
おわりに