早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)「翻訳が広げる日本文学」 書籍展示(2025年5月31日(土)-7月8日(火)、早稲田大学国際文学館 1階)

展覧会情報です。
●公式サイトはこちら
https://www.waseda.jp/culture/wihl/other/9847
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※詳細は上記サイトをご確認ください。
展示期間: 2025年5月31日(土)-7月8日(火)
開催場所:早稲田大学国際文学館 1階
【早稲田大学国際文学館では、若手翻訳者の育成と翻訳文学の発展をおもな目的として、2024年度より「国際文学館翻訳プロジェクト」をスタートさせました。翻訳を通じた文学の発信と交流の拠点となるべく、世界各地の翻訳者を日本に招聘するほか、ワークショップや講演会などを継続的に開催しています。
このたび、当館助手で日英翻訳家の米田雅早(Asa Yoneda)さんが英訳を手がけた、川上弘美さんの『大きな鳥にさらわれないよう』(Under the Eye of the Big Bird)が「国際ブッカー賞」の最終候補6作品のうちのひとつに選ばれました。世界的に権威のあるイギリスの文学賞「ブッカー賞」の翻訳部門にあたる同賞は、翻訳作品における翻訳者の貢献を、原作者と同等に評価しています。2020 年代に入り英語圏では日本文学、とくに同時代の女性作家による小説に注目が集まっており、今回のノミネートはそうした潮流の中で、翻訳の力によって日本文学が国際的に届けられた成果といえます。
また、当館では 2024年11月に「国際文学館翻訳プロジェクト」の一環として、日英翻訳家のポリー・バートン(Polly Barton)さんを招聘し1カ月滞在いただきました*。バートンさん英訳の『BUTTER』(柚木麻子さん著)は、2025年英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳部門の最終候補にノミネートされたほか、文学関連の賞を多数受賞し、イギリスでは日本での販売部数を超えて40万部以上のベストセラーとなっています。
翻訳者たちの手によって、言語の壁を越えて世界に届けられる日本文学。今回展示する2作は、その豊かな可能性を象徴するものです。】