ROUDOKU.TALKER.JP:朗読タイムレスストーリーシリーズ⑤ 菊池寛「青洞門物語」 宮沢賢治「永訣の朝」「いてふの実」(2024年11月9日(土)14時30分~、日本近代文学館)※要申し込み、有料

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イベント情報です。

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※詳細は上記サイトをご確認ください。

朗読タイムレスストーリーシリーズ⑤
菊池寛「青洞門物語」
宮沢賢治「永訣の朝」「いてふの実」を開催します。

朗読タイムレスストーリーシリーズは主に明治、大正、昭和時代の小説や随筆作品を、朗読を通して現在に描き出す朗読公演。2023年7月「山本周五郎『季節のない街』」から始まり、徳永直『こんにゃく売り』、岡本かの子『みちのく』、森鷗外『最後の一句』、宇野浩二『揺籃の唄の思ひ出』、中島敦『山月記』、芥川龍之介『白』を日本近代文学館にて上演。本作はその第五弾となります。

今回は、文藝春秋社の創刊、芥川賞、直木賞の創設など、実業家としても活躍した作家・菊池寛による代表作「恩讐の彼方に」とその戯曲「敵討以上」を再構成した『青洞門物語』、生前に唯一出版した「春と修羅」「注文の多い料理店」が刊行されてから100年目を迎えた宮沢賢治による『永訣の朝』『いてふの実』を上演いたします。開催内容は以下の通りです。

概要
◉菊池寛「青洞門物語」
奉公先の主人の妾と恋仲になった市九郎は、手討ちにされかけ咄嗟に主人を殺して、女とともに逃げてしまう。江戸を落ち、峠で茶屋を開きつつ時に人斬り強盗を働いていたが、市九郎は良心の呵責に苛まれ、ひとり家から駆け出した。出家を果たし「了海」と名をかえ贖罪のため諸国雲水の旅に出るが......。

◉宮沢賢治「永訣の朝」
死の床で苦しむ妹が欲しがる雨雪をとるため、賢治は二つの欠けた陶椀を手に、まがったてっぽうだまのように外へ飛び出した。蒼鉛色の雲から沈んでくるみぞれのなか、雪のひとわんを手にした賢治に、妹の思いが聞こえてきて......。

◉宮沢賢治「いてふの実」
ある日の明け方、丘の上のいちょうの木は、霜のかけらが風に流されて飛んでゆく微かな音を聞きました。いちょうの実たちはいっせいに目を覚ましてドキッとしています。このいちょうの木はお母さんでした。今年は千人の黄金色の子供が生れたのです......。

朗読 長尾奈奈
仲代達矢主宰の「無名塾」に二十四期生として入塾。同年『セールスマンの死』で初舞台。以降、舞台、映画と活動の幅を広げている。主な出演作に、ヴァンニャ・ダルカンタラ監督によるベルギー・フランス・カナダ合作映画『KOKORO』、木村文洋監督による『息衝く』がある。また声の仕事には、佐藤大介監督『狭霧の國』があり、オーディオブック声の書店「日本近代文学名作選」のナレーションも務めている。

【作】菊池寛、宮沢賢治
【出演】長尾奈奈
【会場】日本近代文学館 東京都目黒区駒場4-3-55(駒場公園内)
【日程】2024年11月9日(土) 14時30分開演
【料金】一般 2,000円 高校生以下1,000円
【一般前売開始】2024年9月12日(木)

※当日は日本近代文学館にて「編集者かく戦へり」の展覧会開催日。菊池寛が文藝春秋創刊の前月に佐々木味津三へ宛てた書簡、滝田樗陰にまつわる書簡、伊藤整や宇野浩二の日記なども展示される(受付一階/拝観料一般300円、中学生・高校生100円)。

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