小栗虫太郎展実行委員会:『黒死館殺人事件』連載90年記念 小栗虫太郎展(2024年10月7日(月)〜10月19日(土)、東京古書会館 2階情報コーナー)

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.kosho.ne.jp/?p=1182
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※詳細は上記サイトをご確認ください。


【会  期】10月7日(月)ー10月19日(土)
※10月13日(月)、10月14日(月・祝)は休館
【開館時間】月曜~金曜 10時~18時/土曜 10時~17時
【会  場】東京古書会館 2階情報コーナー 千代田区神田小川町3-22
【主  催】小栗虫太郎展実行委員会
【協  力】市立小樽文学館、成蹊大学図書館、かごしま近代文学館、けやき書店
【料  金】無料

小栗虫太郎は明治34年(1901年)、東京神田に生まれました。本名・栄次郎。二十代より創作をはじめ、昭和8年(1933年)、甲賀三郎の推薦により『完全犯罪』によってデビュー。昭和9年(1934年)、大作『黒死館殺人事件』を『新青年』に連載し、江戸川乱歩をして「世界の探偵文学史上に、
あらゆる流派を超越した一つの地位を要求出来るであろう」とまで絶賛されます。

現在も夢野久作『ドグラ・マグラ』、中井英夫『虚無への供物』と並んで畏怖される存在です。虫太郎は昭和21年(1946年)に早世しましたが、その文学遺産はいまだに熱狂的な読者を惹きつけてやみません。

 2016年、古書業者市へ出品された小栗虫太郎関係資料を成蹊大学図書館が購入し、2017年には『「新青年」版 黒死館殺人事件』(註・校異・解題:山口雄也)が刊行、2021年には未刊行長篇『亜細亜の旗』が発見されました。2022年、公立文学館として初めての「小栗虫太郎展」が市立小樽文学館によって開催され、遠くドイツ、台湾からも来場者がありました。

 このたび、小栗虫太郎遺族、山口雄也氏遺族、多くの研究者、成蹊大学図書館、市立小樽文学館、JSPS科研費(23K25304)ほかのお力添えで、複製を含みますが貴重な資料を一堂に展示する機会が得られました。関係者一同、この不世出の鬼才の世界をご堪能いただければと願っております。

2024年秋 小栗虫太郎展実行委員会