堀田善衞を読む会:第52回例会 「「或る公爵の話」を読む」(2024年9月21日(土)13:30~16:00、金沢市女性センター)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://blog.livedoor.jp/kaguragawa-hotta/archives/1083607191.html
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※詳細は上記サイトをご確認ください。

[ テーマ ] 「或る公爵の話」を読む
報告:竹森 敬子さん
  
*「或る公爵の話」書誌
初出:「或る公爵の話」、『文藝』1954年3月号(河出書房)
初出の付記には「この小篇、昭和二十年の冬の作」とある由

全集:第Ⅰ期第1巻(1974.6 筑摩書房)、第Ⅱ期第2巻(1993.5 筑摩書房)

*[報告者から]
「或る公爵の話」は一九四五年の暮れに上海で書かれました。堀田は後年、この童話の中に自身の「十五年戦争、戦争観の根幹」があると述べています。短い作品ですが、さまざまな寓意が読み取れます。正直、十五年にわたる戦争が終結したばかりの時期に、戦争のさまざまなエレメントを「童話」というかたちに昇華して表現したことに、驚きを禁じ得ません。他方、上海残留中の堀田は、苦しい思いをして、自らを縛っている「天皇制日本イデオロギー」から自由な「人間」に生まれ変わろうと努力しています。堀田の「家と文化」(家付きの文化)についての思いを手掛かりに、戦中・戦後の支配階級への評価、「戦争観の根幹」と人民(国民)の「優情」について考えてみたいと思います。

☆報告者:竹森敬子さん

 ★と き:2024年9月21日(土) 午後1時半~4時
※今回は、第3土曜日です。開催日にご注意ください。
       
 ☆ところ:金沢市女性センター (金沢市三社町1-44)
石川県女性センター内3階 076-223-1265(代表)