東京大学ヒューマニティーズセンター(HMC):第117回オープンセミナー「大江健三郎のアルバイト小説を読む」(2024年8月8日(木)17:00~18:30、Zoom(学内関係者は、対面参加可能))※Zoom参加のみ要申し込み
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●公式サイトはこちら
https://hmc.u-tokyo.ac.jp/ja/open-seminar/2024/117-kenzaburo-oe-manuscripts/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。
日時:2024年8月8日(木)17:00 - 18:30
開催形式:Zoomオンライン
(学内関係者は、対面参加可能。会場:法文1号館115教室 *申込不要)
使用言語:日本語
登壇者:
菊間晴子(東京大学)「大江健三郎初期小説の特徴」
高橋由貴(福島大学)「大江健三郎のアルバイト小説を読む」
主催:東京大学ヒューマニティーズセンター
※対面参加の方はお申込不要です。直接会場へお越しください。
概要
2023年9月、東京大学文学部内に大江健三郎文庫が開設されました。同文庫には、森昭夫氏が寄贈した数多くの書籍資料のほか、作家大江健三郎(1935-2023)が東大文学部に寄託した数多くの自筆原稿等の資料も所蔵されています。HMC協働研究「大江健三郎氏寄託資料に関する基礎的研究」では、同文庫に所蔵されている資料の整備を進めてきましたが、並行して、大江文学に関する連続オープンセミナーを開催することになりました。
第二回となる今回は、大江健三郎を中心とする戦後日本文学の研究者としてご活躍されている高橋由貴氏(福島大学准教授)をお招きし、大江作品が有する「アルバイト小説」としての側面に着目してご講演いただきます。大学病院で飼育されている犬たちを殺す「アルバイト」に従事する大学生を語り手とした「奇妙な仕事」(1957)を中心に、「死者の奢り」(1957)や「飼育」(1958)といった初期作品や、晩年のテクストにも目配りをしつつ、大江が採用した「アルバイト」という方法的な枠組みの特質、そしてその枠組みを通して描き出されている権力構造のダイナミズムについてお話しいただく予定です。
なお、高橋氏の講演に先立ち、文庫担当の菊間晴子(東京大学)が、大江の初期作品の特徴について、文庫所蔵の自筆原稿にも触れながら報告を行います。
関連書籍
大江健三郎『大江健三郎自選短篇』(岩波文庫、2014年)