小川剛生『「和歌所」の鎌倉時代 勅撰集はいかに編纂され、なぜ続いたか』(NHKブックス)

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小川剛生様よりいただきました。
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版元ドットコム サイトはこちら。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784140912850

価格:1,800円+税
刊行日: 2024年6月25日
B6判 ・320頁
ISBN:978-4-14-091285-0

【内容】
500年以上続いた未曾有の国家事業――勅撰和歌集
天皇の命を受けて編纂された歌集――勅撰和歌集は、乱世のなか500年以上にわたって生み出されてきた。古今和歌集をはじめ、初期の勅撰集に注目が集まりがちだが、勅撰和歌集が権威を持つようになったのは鎌倉時代以降のことである。しかし、それぞれの勅撰集がいかに編纂されたかは意外なほど知られていない。本書では鎌倉時代の勅撰集がいかに編纂されたかを、新史料も交えてつぶさに描き出す。それによって見えてくるのは、単なる文学史を超えた、和歌と政治の相互補完関係という中世という時代の特質である。

【目次】
はじめに
序章  和歌所とその源流
第一章 開闔・源家長と歌人たち―新古今和歌集
第二章 撰者の日常―新勅撰和歌集
第三章 創られる伝統―続後撰和歌集
第四章 東西の交渉と新しい試み―続古今和歌集
第五章 和歌所を支える門弟―続拾遺和歌集
第六章 打聞と二条家和歌所―永仁勅撰企画・新後撰和歌集
第七章 おそろしの集―玉葉和歌集
第八章 法皇の長歌―続千載和歌集
第九章 倒幕前夜の歌壇―続後拾遺和歌集