堀田善衞の会:堀田善衞を読む会第50回例会(2024年3月23日(土)13:30~16:00、石川県女性センター 研修室1)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://blog.livedoor.jp/kaguragawa-hotta/archives/1082994271.html

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※詳細は上記サイトをご確認ください。

第50回例会のテーマは、堀田善衞「メノッキオの話」
  ―カルロ・ギンズブルグ『チーズと蛆虫』からの取捨選択―

*[報告者から]
 堀田善衞が60代半ばで執筆した短編「メノッキオの話」(1983年)をとりあげる。16世紀に異端審問に告発された、北イタリアの粉屋メノッキオを主人公とする。『堀田善衞全集』第8巻(筑摩書房)、講談社文芸文庫『歯車・至福千年』、『聖者の行進』(徳間書店)、などに収録されている。
 発表では、本作末尾の「参考文献」に出る、Carlo Ginzburg: Il formaggio e i vermi. (チーズと蛆虫)、に注目する。堀田が1976年刊の上記書の、1980年刊の英語訳The Cheese and the Worms: The Cosmos of a Sixteenth-Century Miller に基づいて本作を執筆したと推定し、とくに同作の主人公であるメノッキオの発言内容を、この英訳本と照合する。
 『海龍』第19号(2024.2.29)に寄稿した、「堀田善衞「メノッキオの話」とカルロ・ギンズブルグ『チーズと蛆虫』(その1)」の続きで、「その1」の概要の後に報告を行う。

 ☆報告者:由谷裕哉さん