鳥取県立博物館:生誕200年根本幽峨―近世鳥取画壇の「黄金時代」最後の華(令和6年2月10日(土)~3月20日(水・祝))

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.pref.tottori.lg.jp/nemotoyuga/

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※詳細は上記サイトをご確認ください。


令和5年度鳥取県立博物館企画展 
生誕200年 根本幽峨 ―近世鳥取画壇の「黄金時代」 最後の華―

幕末の鳥取藩絵師 根本幽峨の生誕200年を記念し、初の大規模回顧展を開催!

 
会期
令和6年2月10日(土)~3月20日(水・祝)

会場
鳥取県立博物館(第1・第2・第3特別展示室)

観覧料
【当日】一般/700円
【前売り】一般のみ/500円


 18世紀末から幕末にかけての鳥取藩には、土方稲嶺、片山楊谷、島田元旦、黒田稲皐、沖一峨ら、実力派・個性派の画家たちが集い、「因幡画壇の黄金時代」と称される華やかで豊穣な絵画文化が花開きました。その最後期を飾る画家 根本幽峨(1824-66)は、鳥取の商家 砂田屋に生まれ、10代で江戸に上り江戸定詰の鳥取藩絵師 沖一峨に師事します。師のもとで幅広い画派の作品を貪欲に吸収し、若くして藩の御用をこなしながら着々とキャリアを積み上げた幽峨は、安政五(1858)年に藩絵師に召し出されました。幽峨が手掛けた作品は、狩野派の伝統的な漢画・やまと絵をはじめ、宋から明代にかけての中国人画家の筆法に倣った山水・人物画、浮世絵風の当世風俗画、肖像画、真景図などにも及びます。それら画題に応じて画風を使い分け、師 一峨に引けを取らぬほど実にバラエティに富んだ作画を展開しました。激動の幕末とともに42年の短い生涯を閉じますが、郷土鳥取で数多くの門弟を育て上げ、彼の遺鉢を継ぐ者たちによって近代鳥取の日本画壇の基礎が形成されるに至ります。
 この度、幽峨の生誕200年を記念して初の大規模回顧展を開催いたします。初公開の作品を交えつつ、画業初期から晩年に至るまでの代表作、資料を一堂に展示し、近代前夜の日本の片隅で鮮鋭な輝きを放ちながら、絵筆で人生を切り開いた一人の画家の全貌に迫ります。