河添房江・松本大編『源氏物語を読むための25章』(武蔵野書院)

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河添房江様・松本 大様よりいただきました。

公式サイトはこちら。
https://www.musashinoshoin.co.jp/shoseki/view/2956/

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著者(編者)名:河添房江・松本 大 編
ISBNコード:978-4-8386-1009-9
本体価格:2,500円
税込価格:2,750円
判型:A5判・並製・カバー装
頁数:332頁

『源氏物語』をより専門的に読んでみたいと思う大学生・大学院生や中高の教員、一般の方々に向けて、研究のおもしろさを伝える。一つの巻を中心にテーマ別に論じたものを巻順に並べた25章(桐壺巻~浮舟巻)からなる『源氏物語』研究ガイドブック!

■目次
 はじめに  河添房江

    *     *
1 桐壺巻×歴史
   歴史的研究の課題と展望         今井 上
2 桐壺巻×国語教育
   「長恨歌」との比較から桐壺更衣の人物像を読む
                       古屋明子
3 帚木巻×仏教
   仏典精査の研究を基礎づける       松岡智之
4 帚木巻×噂・名・メディア
   噂から読む、『源氏物語』の物語観    水野雄太
5 空蟬巻×本文
   本文とは何か              新美哲彦
6 若紫巻×書誌学
   書物が教えてくれること        佐々木孝浩
7 若紫巻×絵画
   若紫巻の源氏絵            稲本万里子
8 紅葉賀巻×注釈
   よォーこそ、注釈の世界へ        松本 大
9 花宴巻×作者・紫式部
   藤原道長家と「源氏」の物語       中西智子
10 賢木巻×現代語訳
   「現代」の言葉で古典をどう再現するか  大津直子
11 須磨巻×漢詩文
   訓読という回路を使って漢詩文世界とつながる
                       長瀬由美
12 澪標巻×動物・鳥
   海辺の鳥から四季の鳥へ         草野 勝
13 蓬生巻×建築・調度・庭園
   寝殿造の廃墟の美学           倉田 実
14 薄雲巻×語り
   作中人物と語り手の「話声(narrative voice)」
    を聴きとる              陣野英則
15 薄雲巻×儒教・孝
   物語に見る「御学問」と儒教的「孝」   趙 秀全
16 玉鬘巻×衣装
   衣装表現を読むということ       畠山大二郎
17 行幸巻×先行作品
   大原野行幸の贈答歌と『伊勢物語』    吉野 誠
18 梅枝巻×唐物
   唐物から国風文化論へ          河添房江
19 若菜上巻×自然・風
   女三の宮降嫁と密通事件に表れる〈風〉 山際咲清香
20 若菜下巻×音楽
   平安時代の音楽と物語の音楽       西本香子
21 夕霧巻×皇女
   「紫の上の述懐」と皇女の生       本橋裕美
22 幻巻×和歌
   作中歌・引歌・歌ことば         鈴木宏子
23 匂宮巻×薫物・香
   「その道の人」匂宮の前栽へのまなざし  田中圭子
24 竹河巻×通過儀礼
   通過儀礼と皇位継承から竹河巻を読み直す 高橋麻織
25 浮舟巻×女性・ジェンダー
   「女」の位置をめぐる浮舟という行為体  斉藤昭子

    *     *

  参考文献・データベース・サイト一覧    草野 勝