日本アーカイブズ学会2023年度第1回研究集会(2023年11月3日(金)16:00〜18:00、Zoom)※要申し込み

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://www.jsas.info/?p=2055

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※詳細は上記サイトをご確認ください。


日時:2023年11月3日(金)16:00-18:00
開催方法: オンライン(Zoom)
言語:英語・日本語(同時通訳あり)
参加費:無料


講演者:アンドレア・ホーマイヤー(Andrea Hohmeyer)氏

タイトル:「過去に学び、現在と向き合う―エボニック インダストリーズ社の想起の文化と企業アーカイブズ」
(原題:Learning from the past to cope with the present--The Contribution of the Corporate Archives to the culture of remembrance of Evonik Industries AG)

コメンテータ:佐川享平氏(国立歴史民俗博物館)
ファシリテータ:鎮目良文氏(たばこと塩の博物館)

主催:日本アーカイブズ学会



プログラム(予定)

16:00 開会・開催趣旨説明
16:15 講演 アンドレア・ホーマイヤー氏(エボニック インダストリーズ社アーカイブズ)
17:00 コメント 佐川享平氏(国立歴史民俗博物館)
17:15 質疑と討論
18:00 閉会


933年から1945年の間、ドイツ企業の多くが直接的・間接的にナチスによる強制労働をはじめとする人権侵害、さまざまな不正義に加担することになりました。1990年代以降、冷戦後の社会的変化のなかで、ドイツ企業はナチス時代の過去に向き合うことを求められました。そうした企業の一つであるデグサ社が自らの過去と対峙する一つの方法として選んだのが、アーカイブズとそれが可能とする緻密な歴史研究でした。デグサ社を前身会社の一つとし、その歴史を引き継いだエボニック インダストリーズ社(Evonik Industries AG)も、「過去に学び、現在と向き合う」をモットーに、ナチス時代の歴史を学び、記憶し続けることを社員教育の重要な一部としています。同社のアーキビストは、様々な部門と連携し、現代社会における差別や排外主義、人権侵害を許さないという企業の姿勢を社員に、そして社会に示すための活動の一翼を担っています。

しかし、自らの過去に誠実に向き合うことには、困難も伴います。

そこで本研究集会では、エボニック社のアーキビストであるアンドレア・ホーマイヤー氏をお招きし、ナチス時代の経験を現代社会の課題解決に活かそうとする企業のアーキビストとしてのご経験を踏まえてご講演いただきます。ご講演のあと、炭鉱における労働社会史をご専門とする佐川享平氏(国立歴史民俗博物館)よりコメントをいただいたうえで、参加者とともに、企業アーカイブズおよびアーキビストの現状や課題について議論を深めます。

ふるってご参加ください。