リム・ベンチュー(Lim Beng Choo)「唐物の神能における中国のイメージ―『東方朔』『西王母』『菊慈童』『鶴亀』をめぐって」(2023年7月1日(土)14:00~16:00、青山キャンパス11号館1134教室+オンライン(ハイブリッド開催))※要申込

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公式サイトはこちら。
https://www.aoyama.ac.jp/faculty113/2023/event_20230701

日時 2023年7月1日(土)14:00~16:00
場所 青山キャンパス11号館1134教室+オンライン(ハイブリッド開催)
主催 青山学院大学文学部日本文学科

参加方法
どなたでも参加できます。
以下のフォームより事前参加登録をお願いします。
※ オンライン参加の方には6月28日(水)頃に招待URLをお送りいたします。
【参加申込フォーム】
https://forms.gle/GWvVasWXT5SuiMV47


【題目】
「唐物の神能における中国のイメージ―『東方朔』『西王母』『菊慈童』『鶴亀』をめぐって」

【講演者】
リム・ベンチュー(Lim Beng Choo)

【講演者略歴】
シンガポール国立大学日本研究学科准教授。日本の伝統芸能および文学の研究を経て、現代文化も含めた日本文化のさまざまな分野に関心を持つ。
現在は、日本の伝統芸能とデジタルテクノロジーに関するプロジェクトや能における中国の表象の研究を進めている。

【発表要旨】
神能とは、能番組の五番立の一番目の演目であり、脇能あるいは初番目物とも呼ばれている。祝祭的であることをその本質とする。神能の登場人物は、神や、それに類するような神力の持主である。神威を通して、国土を祝福し、土地の豊穣豊作を祈り、さらに神社や寺院などの縁起を語るのが、神能の通常の内容である。神能で語られる物語は比較的簡単で、賑やかな太鼓物も多い。物語の舞台は日本だけではなく、中国(唐土)の場合もある。中国人を主人公とする演目を「唐物」と呼ぶこともある。本講演では『東方朔』、『西王母』、『菊慈童』、『鶴亀』の四つの唐物の神能をめぐって、唐土から伝来したアイデアに基づいて作成された唐物の神能が、日本中世の人々の中国観といかに繋がるか、中世の能の作者と観客が中国をいかに想像したかを考察する。

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