慶應義塾大学アート・センター(KUAC):アート・アーカイヴ資料展XXV「歌舞伎への情熱----田邊コレクション/『役者』関係資料展」(2023年5月22日(月)〜7月28日(金))
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●公式サイトはこちら
http://www.art-c.keio.ac.jp/news-events/event-archive/artarchive25/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。
慶應義塾大学アート・センターは今年開設30周年を迎える。開設5年後から取り組んできたアート・アーカイヴの活動はその範囲を広げながら当センターの根幹的な活動となっている。その発信の一環として2006年より開催している資料展も25回を数えることとなった。
今回ご紹介する「田邊コレクション」は、アート・センターのアーカイヴ活動の初期に目録化が行われた資料であるが、広く知ってもらう機会をもつことができずに来た。今回、アーカイヴ初期の活動に立ち返って、雑誌『役者』関連資料である田邊コレクションを紹介し、その存在を知っていただく契機としたいと考えている。
終戦後間もない1947年6月に第1号が発行された歌舞伎雑誌『役者』は物資も乏しい困難な時代に、2年にわたり発行され、1949年7月の18号で終刊している。その「創刊の辞」に、伝統をもつ日本固有の芸術である歌舞伎の正しい在り方を示し、さらには新しい時代の国民歌舞伎の創造にも寄与したいと情熱的に語られているように、高い意欲と歌舞伎への深い情熱が誌面から伝わってくる。「田邊コレクション」はこの雑誌『役者』の発行者であった田邊光郎氏ご遺族から当センターに寄贈された資料である。
今回の展覧会では、雑誌に掲載された舞台写真や画稿、原稿類を展示する予定である。これまで目に触れる機会の少なかった当時の貴重な資料の公開となるだろう。困難な時代に歌舞伎に注がれた情熱、また雑誌を通してそれを受け取った愛好家や研究者の熱い思いを資料を通して感じていただければ幸いである。
2023年5月22日 (月) - 7月28日 (金)(月曜〜金曜、11:00-18:00)
休館日:土・日・祝。
慶應義塾大学アート・センター
(三田キャンパス南別館1階アート・スペース)
入場無料・どなたでもご参加いただけます